19世紀末のパリに現れたふたりのゴッホ。
のちの天才画家の兄フィンセントと画商の弟テオドロス。
子どもの頃から兄の才能を評価し、その絵を世界中に広める野望をもった弟は、マイペースを崩さない兄にやがて嫉妬と怒りを覚えはじめる。
だが、兄の身に起こった衝撃の事態を前に、弟はある作戦を仕掛ける決断をした…。
兄と弟の切ないまでに純粋な伝記ロマン、堂々の完結。
19世紀末のパリに現れたふたりのゴッホ。
のちの天才画家の兄フィンセントと画商の弟テオドロス。
子どもの頃から兄の才能を評価し、その絵を世界中に広める野望をもった弟は、マイペースを崩さない兄にやがて嫉妬と怒りを覚えはじめる。
だが、兄の身に起こった衝撃の事態を前に、弟はある作戦を仕掛ける決断をした…。
兄と弟の切ないまでに純粋な伝記ロマン、堂々の完結。
コメント
さよならソルシエ (2) (フラワーコミックスアル
そういう話にしちゃうんだ!
弟の執念というか情念の熱さだよねえ……。
さよならソルシエ (2) (フラワーコミックスアル
賢者は愚者(=世間がそう評しているだけで実はほんものの天才)に追いつけない、というが、結局は最後までその思いから抜け切れない主人公の弟の悲哀が伝わってくる。
欲を言えば、同じく画家を志したという弟から見て、兄が「才能の無駄使い」を犯すその残酷なまでの天然さと、超越したその才能に対する激しい嫉妬の感情が揺れ動くところ、兄の絵に感動し喜びに打ち震え、激しく嫉妬し、憤り、自分の才のなさを見せつけられ絶望し、というその何度となく繰り返す様を紙幅をとって描いてほしかった。