バレエ・ダンサーとして成功することを夢見る青年マリオ・キリコの物語です。 ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。 『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
高いプライドと野心に嫉妬心が加わり、哀れなほど空回りしているマリオ。育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。 押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。 満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。 実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。 バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
ダンサーたちのお話がいくつか収められている。 どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。 ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。 さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
萩尾さんの漫画どれも好きですが、バレエ漫画、ほんとに好きすぎて。表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。厳しい世界ですね、バレエって・・・。共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。何度でも読み返したい漫画です。
読んだ日: 買った日: 買った所:BOOK・OFF武蔵新城店 値 段:\\\\\\\\105 売った日:2009/01/12売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店値 段:\\\\\\\\40 登録日:2007/05/07 00:58:24更新日:
萩尾望都さんのバレエ漫画が好き。 バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。 バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。 萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
「愛してる? なぜなぐるの? あたしはサンド・バッグなの?」「ラエラ! 愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ! あなたは愛してなんかいない! あなたには愛なんかない! こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・! 愛じゃない・・・・・・! あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・! ・・・・・・! だから・・・! あたしの愛が見えないのよ・・・!」
親子の確執を描き続けるモー様 バレエと親子の確執を描いている。ローマへの道っていう作品あるね。主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。彼にとってローマへの道は険しい。巧みなストーリーと美しい絵に感動。
高いプライドと野心に嫉妬心が加わり、哀れなほど空回りしているマリオ。育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。 押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。 満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。 実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。 バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
萩尾望都さんのバレエ漫画が好き。 バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。 バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。 萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
萩尾さんの漫画どれも好きですが、バレエ漫画、ほんとに好きすぎて。表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。厳しい世界ですね、バレエって・・・。共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。何度でも読み返したい漫画です。
ダンサーたちのお話がいくつか収められている。 どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。 ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。 さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
読んだ日: 買った日: 買った所:BOOK・OFF武蔵新城店 値 段:\\\\\\\\105 売った日:2009/01/12売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店値 段:\\\\\\\\40 登録日:2007/05/07 00:58:24更新日:
バレエ・ダンサーとして成功することを夢見る青年マリオ・キリコの物語です。 ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。 『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
親子の確執を描き続けるモー様 バレエと親子の確執を描いている。ローマへの道っていう作品あるね。主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。彼にとってローマへの道は険しい。巧みなストーリーと美しい絵に感動。
「愛してる? なぜなぐるの? あたしはサンド・バッグなの?」「ラエラ! 愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ! あなたは愛してなんかいない! あなたには愛なんかない! こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・! 愛じゃない・・・・・・! あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・! ・・・・・・! だから・・・! あたしの愛が見えないのよ・・・!」
「愛してる? なぜなぐるの? あたしはサンド・バッグなの?」「ラエラ! 愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ! あなたは愛してなんかいない! あなたには愛なんかない! こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・! 愛じゃない・・・・・・! あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・! ・・・・・・! だから・・・! あたしの愛が見えないのよ・・・!」
ダンサーたちのお話がいくつか収められている。 どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。 ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。 さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
萩尾さんの漫画どれも好きですが、バレエ漫画、ほんとに好きすぎて。表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。厳しい世界ですね、バレエって・・・。共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。何度でも読み返したい漫画です。
萩尾望都さんのバレエ漫画が好き。 バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。 バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。 萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
読んだ日: 買った日: 買った所:BOOK・OFF武蔵新城店 値 段:\\\\\\\\105 売った日:2009/01/12売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店値 段:\\\\\\\\40 登録日:2007/05/07 00:58:24更新日:
親子の確執を描き続けるモー様 バレエと親子の確執を描いている。ローマへの道っていう作品あるね。主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。彼にとってローマへの道は険しい。巧みなストーリーと美しい絵に感動。
バレエ・ダンサーとして成功することを夢見る青年マリオ・キリコの物語です。 ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。 『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
高いプライドと野心に嫉妬心が加わり、哀れなほど空回りしているマリオ。育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。 押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。 満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。 実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。 バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
「愛してる? なぜなぐるの? あたしはサンド・バッグなの?」「ラエラ! 愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ! あなたは愛してなんかいない! あなたには愛なんかない! こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・! 愛じゃない・・・・・・! あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・! ・・・・・・! だから・・・! あたしの愛が見えないのよ・・・!」
萩尾望都さんのバレエ漫画が好き。 バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。 バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。 萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
高いプライドと野心に嫉妬心が加わり、哀れなほど空回りしているマリオ。育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。 押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。 満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。 実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。 バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
読んだ日: 買った日: 買った所:BOOK・OFF武蔵新城店 値 段:\\\\\\\\105 売った日:2009/01/12売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店値 段:\\\\\\\\40 登録日:2007/05/07 00:58:24更新日:
親子の確執を描き続けるモー様 バレエと親子の確執を描いている。ローマへの道っていう作品あるね。主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。彼にとってローマへの道は険しい。巧みなストーリーと美しい絵に感動。
萩尾さんの漫画どれも好きですが、バレエ漫画、ほんとに好きすぎて。表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。厳しい世界ですね、バレエって・・・。共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。何度でも読み返したい漫画です。
バレエ・ダンサーとして成功することを夢見る青年マリオ・キリコの物語です。 ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。 『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
ダンサーたちのお話がいくつか収められている。 どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。 ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。 さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
親子の確執を描き続けるモー様 バレエと親子の確執を描いている。ローマへの道っていう作品あるね。主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。彼にとってローマへの道は険しい。巧みなストーリーと美しい絵に感動。
萩尾望都さんのバレエ漫画が好き。 バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。 バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。 萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
読んだ日: 買った日: 買った所:BOOK・OFF武蔵新城店 値 段:\\\\\\\\105 売った日:2009/01/12売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店値 段:\\\\\\\\40 登録日:2007/05/07 00:58:24更新日:
萩尾さんの漫画どれも好きですが、バレエ漫画、ほんとに好きすぎて。表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。厳しい世界ですね、バレエって・・・。共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。何度でも読み返したい漫画です。
ダンサーたちのお話がいくつか収められている。 どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。 ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。 さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
バレエ・ダンサーとして成功することを夢見る青年マリオ・キリコの物語です。 ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。 『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
「愛してる? なぜなぐるの? あたしはサンド・バッグなの?」「ラエラ! 愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ! あなたは愛してなんかいない! あなたには愛なんかない! こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・! 愛じゃない・・・・・・! あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・! ・・・・・・! だから・・・! あたしの愛が見えないのよ・・・!」
高いプライドと野心に嫉妬心が加わり、哀れなほど空回りしているマリオ。育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。 押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。 満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。 実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。 バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
ダンサーたちのお話がいくつか収められている。 どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。 ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。 さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
バレエ・ダンサーとして成功することを夢見る青年マリオ・キリコの物語です。 ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。 『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
高いプライドと野心に嫉妬心が加わり、哀れなほど空回りしているマリオ。育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。 押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。 満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。 実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。 バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
萩尾望都さんのバレエ漫画が好き。 バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。 バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。 萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
読んだ日: 買った日: 買った所:BOOK・OFF武蔵新城店 値 段:\\\\\\\\105 売った日:2009/01/12売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店値 段:\\\\\\\\40 登録日:2007/05/07 00:58:24更新日:
親子の確執を描き続けるモー様 バレエと親子の確執を描いている。ローマへの道っていう作品あるね。主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。彼にとってローマへの道は険しい。巧みなストーリーと美しい絵に感動。
「愛してる? なぜなぐるの? あたしはサンド・バッグなの?」「ラエラ! 愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ! あなたは愛してなんかいない! あなたには愛なんかない! こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・! 愛じゃない・・・・・・! あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・! ・・・・・・! だから・・・! あたしの愛が見えないのよ・・・!」
萩尾さんの漫画どれも好きですが、バレエ漫画、ほんとに好きすぎて。表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。厳しい世界ですね、バレエって・・・。共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。何度でも読み返したい漫画です。
親子の確執を描き続けるモー様 バレエと親子の確執を描いている。ローマへの道っていう作品あるね。主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。彼にとってローマへの道は険しい。巧みなストーリーと美しい絵に感動。
バレエ・ダンサーとして成功することを夢見る青年マリオ・キリコの物語です。 ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。 『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
ダンサーたちのお話がいくつか収められている。 どの話もキリッとしていてかっこいい。暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。 ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。 さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
「愛してる? なぜなぐるの? あたしはサンド・バッグなの?」「ラエラ! 愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ! あなたは愛してなんかいない! あなたには愛なんかない! こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・! 愛じゃない・・・・・・! あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・! ・・・・・・! だから・・・! あたしの愛が見えないのよ・・・!」
読んだ日: 買った日: 買った所:BOOK・OFF武蔵新城店 値 段:\\\\\\\\105 売った日:2009/01/12売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店値 段:\\\\\\\\40 登録日:2007/05/07 00:58:24更新日:
萩尾さんの漫画どれも好きですが、バレエ漫画、ほんとに好きすぎて。表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。厳しい世界ですね、バレエって・・・。共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。何度でも読み返したい漫画です。
コメント
自分の内側と外側、どちらともうまく付き合っていかなきゃ生きてくのは難しい。
人間ってすごく複雑なことをしている。
ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。
しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。
その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。
『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。
若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。
個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。
押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。
そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。
満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。
老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。
実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。
義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?
その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。
バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。
3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
どの話もキリッとしていてかっこいい。
暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。
厳しい世界ですね、バレエって・・・。
共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。
何度でも読み返したい漫画です。
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\\\\\\\105
売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値 段:\\\\\\\\40
登録日:2007/05/07 00:58:24
更新日:
バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。
バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。
萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ!
あなたは愛してなんかいない!
あなたには愛なんかない!
こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・!
愛じゃない・・・・・・!
あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・!
・・・・・・!
だから・・・!
あたしの愛が見えないのよ・・・!
」
買った日:2006/09/29
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\105
表題作は主人公がローマに行く事で愛を取り戻す話。
あとがき読んでから読み返したら、物語の深さや漫画の技巧に更に感動した。
自分自身も許されたいと思っているから・・。
親子の確執を描き続けるモー様
ローマへの道っていう作品あるね。
主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。
彼にとってローマへの道は険しい。
巧みなストーリーと美しい絵に感動。
『感謝知らずの男』と世界がリンクしているのも嬉しい。
愛を知るってこういうことなんだろう。
育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。
押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。
そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。
満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。
老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。
実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。
義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?
その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。
バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。
3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。
バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。
萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。
厳しい世界ですね、バレエって・・・。
共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。
何度でも読み返したい漫画です。
どの話もキリッとしていてかっこいい。
暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\\\\\\\105
売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値 段:\\\\\\\\40
登録日:2007/05/07 00:58:24
更新日:
『感謝知らずの男』と世界がリンクしているのも嬉しい。
愛を知るってこういうことなんだろう。
ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。
しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。
その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。
『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。
若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。
個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
表題作は主人公がローマに行く事で愛を取り戻す話。
あとがき読んでから読み返したら、物語の深さや漫画の技巧に更に感動した。
自分の内側と外側、どちらともうまく付き合っていかなきゃ生きてくのは難しい。
人間ってすごく複雑なことをしている。
親子の確執を描き続けるモー様
ローマへの道っていう作品あるね。
主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。
彼にとってローマへの道は険しい。
巧みなストーリーと美しい絵に感動。
買った日:2006/09/29
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\105
愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ!
あなたは愛してなんかいない!
あなたには愛なんかない!
こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・!
愛じゃない・・・・・・!
あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・!
・・・・・・!
だから・・・!
あたしの愛が見えないのよ・・・!
」
自分自身も許されたいと思っているから・・。
買った日:2006/09/29
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\105
愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ!
あなたは愛してなんかいない!
あなたには愛なんかない!
こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・!
愛じゃない・・・・・・!
あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・!
・・・・・・!
だから・・・!
あたしの愛が見えないのよ・・・!
」
どの話もキリッとしていてかっこいい。
暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。
厳しい世界ですね、バレエって・・・。
共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。
何度でも読み返したい漫画です。
バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。
バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。
萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\\\\\\\105
売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値 段:\\\\\\\\40
登録日:2007/05/07 00:58:24
更新日:
親子の確執を描き続けるモー様
ローマへの道っていう作品あるね。
主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。
彼にとってローマへの道は険しい。
巧みなストーリーと美しい絵に感動。
自分自身も許されたいと思っているから・・。
ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。
しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。
その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。
『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。
若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。
個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
『感謝知らずの男』と世界がリンクしているのも嬉しい。
愛を知るってこういうことなんだろう。
表題作は主人公がローマに行く事で愛を取り戻す話。
あとがき読んでから読み返したら、物語の深さや漫画の技巧に更に感動した。
育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。
押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。
そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。
満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。
老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。
実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。
義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?
その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。
バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。
3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
自分の内側と外側、どちらともうまく付き合っていかなきゃ生きてくのは難しい。
人間ってすごく複雑なことをしている。
自分自身も許されたいと思っているから・・。
愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ!
あなたは愛してなんかいない!
あなたには愛なんかない!
こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・!
愛じゃない・・・・・・!
あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・!
・・・・・・!
だから・・・!
あたしの愛が見えないのよ・・・!
」
バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。
バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。
萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
表題作は主人公がローマに行く事で愛を取り戻す話。
あとがき読んでから読み返したら、物語の深さや漫画の技巧に更に感動した。
育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。
押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。
そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。
満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。
老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。
実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。
義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?
その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。
バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。
3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\\\\\\\105
売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値 段:\\\\\\\\40
登録日:2007/05/07 00:58:24
更新日:
自分の内側と外側、どちらともうまく付き合っていかなきゃ生きてくのは難しい。
人間ってすごく複雑なことをしている。
親子の確執を描き続けるモー様
ローマへの道っていう作品あるね。
主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。
彼にとってローマへの道は険しい。
巧みなストーリーと美しい絵に感動。
表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。
厳しい世界ですね、バレエって・・・。
共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。
何度でも読み返したい漫画です。
『感謝知らずの男』と世界がリンクしているのも嬉しい。
愛を知るってこういうことなんだろう。
買った日:2006/09/29
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\105
ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。
しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。
その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。
『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。
若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。
個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
どの話もキリッとしていてかっこいい。
暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
『感謝知らずの男』と世界がリンクしているのも嬉しい。
愛を知るってこういうことなんだろう。
親子の確執を描き続けるモー様
ローマへの道っていう作品あるね。
主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。
彼にとってローマへの道は険しい。
巧みなストーリーと美しい絵に感動。
バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。
バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。
萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
買った日:2006/09/29
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\105
自分自身も許されたいと思っているから・・。
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\\\\\\\105
売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値 段:\\\\\\\\40
登録日:2007/05/07 00:58:24
更新日:
表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。
厳しい世界ですね、バレエって・・・。
共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。
何度でも読み返したい漫画です。
どの話もキリッとしていてかっこいい。
暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。
しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。
その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。
『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。
若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。
個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ!
あなたは愛してなんかいない!
あなたには愛なんかない!
こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・!
愛じゃない・・・・・・!
あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・!
・・・・・・!
だから・・・!
あたしの愛が見えないのよ・・・!
」
育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。
押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。
そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。
満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。
老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。
実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。
義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?
その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。
バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。
3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
自分の内側と外側、どちらともうまく付き合っていかなきゃ生きてくのは難しい。
人間ってすごく複雑なことをしている。
表題作は主人公がローマに行く事で愛を取り戻す話。
あとがき読んでから読み返したら、物語の深さや漫画の技巧に更に感動した。
買った日:2006/09/29
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\105
自分自身も許されたいと思っているから・・。
どの話もキリッとしていてかっこいい。
暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。
しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。
その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。
『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。
若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。
個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
育ての母の死をきっかけに打ち明けられた家族の秘密が、スランプへ入り口となりマリオを苦しめる。
押さえられない衝動として恋人のラエラに手を上げるシーンが何度も出てきて、マリオのメンタルの弱さが執拗に描かれる。
そうしてターニングポイントとなる「愛を学ばなかった」という台詞。
満を持して登場したマリオの実母に驚いたのは私だけじゃないと思う。
老人ホームにいるって言葉から、白髪の老婆かと思えばこざっぱりとした性格のオバサンで。
実の母との再会で愛を知るって、育ての両親の存在ってなんだったんだろう。
義両親だって愛情をもって接してきたのに、愛を知れなかったのは当たり前として受け取らなかったマリオ自身の問題なんじゃ?
その家庭から愛を学べずラエラへの暴力に走ってしまったという結論のつけ方は納得できない。
バレエ・コレクションと銘打たれ、バレエ作品のみを掲載したこの一冊ではロットバルトが好き。
3作とも人間を丁寧に描いた作品でした。
バレエ漫画って言うと、ライバルとの対決とか、先生との恋愛なんかに焦点を置きがちだけれど、これは人間模様が描かれている。
バレエダンサーの主人公マリオの心の葛藤と成長。
萩尾さんの精密な線で描かれたコマ一つ一つから音楽が聞こえてきそう。
自分の内側と外側、どちらともうまく付き合っていかなきゃ生きてくのは難しい。
人間ってすごく複雑なことをしている。
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\\\\\\\105
売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値 段:\\\\\\\\40
登録日:2007/05/07 00:58:24
更新日:
親子の確執を描き続けるモー様
ローマへの道っていう作品あるね。
主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。
彼にとってローマへの道は険しい。
巧みなストーリーと美しい絵に感動。
表題作は主人公がローマに行く事で愛を取り戻す話。
あとがき読んでから読み返したら、物語の深さや漫画の技巧に更に感動した。
愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ!
あなたは愛してなんかいない!
あなたには愛なんかない!
こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・!
愛じゃない・・・・・・!
あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・!
・・・・・・!
だから・・・!
あたしの愛が見えないのよ・・・!
」
表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。
厳しい世界ですね、バレエって・・・。
共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。
何度でも読み返したい漫画です。
『感謝知らずの男』と世界がリンクしているのも嬉しい。
愛を知るってこういうことなんだろう。
親子の確執を描き続けるモー様
ローマへの道っていう作品あるね。
主人公はローマに生き別れの母親が住んでる。
彼にとってローマへの道は険しい。
巧みなストーリーと美しい絵に感動。
買った日:2006/09/29
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\105
ドミ・ド・リールのオーディションに合格したマリオは、おなじく合格したラエラことラファエラ・ロッティと交際をはじめます。
しかし、彼のほんとうの両親をめぐる問題のせいで彼の心の安定はうしなわれ、はじめはめだたなかったもののしだいにその才能を開花させていく同期のディディに対して後れをとっていると感じて、しだいに追いつめられていきます。
その結果、彼は何度もラエラに手を挙げてしまい、二人の関係も冷え込んでいきます。
『感謝知らずの男』にも登場したレヴィが本作でも重要な役どころを担っており、そちらを読んだことのある読者にとってはより興味深く読めるのではないかと思います。
若いマリオとラエラの不安定な心の揺れ動きが巧みに表現されているとは思いますが、両者の関係が若干紋切り型のようにも感じてしまいました。
個人的には『感謝知らずの男』のレヴィがメインの話のほうが気に入っています。
どの話もキリッとしていてかっこいい。
暗い話の内容なのに、かっこいいと思える芯の強さを感じたので、テーマは人の強さや弱さなのではないか?と考えさせられた。
ダンスの知識や興味がなくても、読んでいるうちに物語にのめり込む力強さがあった。
さすが漫画のお母さんの作品と思わずにはいられない良作。
自分の内側と外側、どちらともうまく付き合っていかなきゃ生きてくのは難しい。
人間ってすごく複雑なことをしている。
『感謝知らずの男』と世界がリンクしているのも嬉しい。
愛を知るってこういうことなんだろう。
愛してる 悪かった こんな・・・・・・」「愛してるのはあたしよ!
あなたは愛してなんかいない!
あなたには愛なんかない!
こんなのは・・・・・・愛じゃない・・・!
愛じゃない・・・・・・!
あなたは人生において愛を学ばなかったのよ・・・!
・・・・・・!
だから・・・!
あたしの愛が見えないのよ・・・!
」
表題作は主人公がローマに行く事で愛を取り戻す話。
あとがき読んでから読み返したら、物語の深さや漫画の技巧に更に感動した。
買った日:
買った所:BOOK・OFF武蔵新城店
値 段:\\\\\\\\105
売った日:2009/01/12
売った所:BOOK・OFF向ヶ丘遊園駅前店
値 段:\\\\\\\\40
登録日:2007/05/07 00:58:24
更新日:
表題の作品は、マリオという主人公のバレエ団での葛藤が描かれてます。
厳しい世界ですね、バレエって・・・。
共感とは違いますが、マリオの心が手に取るようにわかるというか、内面の描写が秀逸。
何度でも読み返したい漫画です。
自分自身も許されたいと思っているから・・。