とある海辺の町、寺の坊主・秀胤（しゅういん）は、住職の孫・光胤（こういん）の言動が何かと気に食わない。
明るく奔放で人気があり、住職の血を引く光胤には、かわいい恋人までいる。
いい加減なあいつばかりが、なぜ？…悶々（もんもん）とする秀胤だったが！
●収録作品/光の海/波の上の月/川面のファミリア/さよならスパンコール/水の国の住人
光の海
小玉ユキ
小玉ユキ
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小玉ユキ小学館が発行する日本の漫画単行本レーベル『フラワーコミックス』少女漫画からレディースコミックまで幅広く女性向けの作品を紹介しています。
小玉ユキ
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コメント
人魚と言ってもファンタジーじゃない。
普段のヒリヒリ・チクチクしたり、優しかったりする、加工しづらい出来事を、取りこぼさずに。
あと人魚の男性（ギリシャ系）がイケメンすぎます
女性部門一位の『坂道のアポロン』（現2巻）と同作者。
世の中に普通に人魚がいるという設定で、”人魚”を中心にしたオムニバス作品。
語り口があっさりしていて、非常に俯瞰的に物語が綴れ、好感が持てる。
住み込みで働く秀胤は、豪快・快活な住職の孫と人魚を見守る『光の海』。
人魚の秘めた恋に気が付いてしまう『波の上の月』など5編。
人魚にまつわる連作短編。
彼女の人の機微を描く筆致は、日常の隣に続くようなファンタジーの夢を加えることで、清々しく広がる世界に羽ばたいていくような特別な力を持つのだ。
人魚もの短編集。
恋愛テーマだけれど、おばはん年代の私でも照れずに読めるような内容。
さらっとしていて、甘ったるすぎないのが良い。
「水の国の住人」のラストシーンがとても好きで、これを最後にもってきた編集力に乾杯。
人魚が登場する話の短編集なんだけど、淡々とした絵と話がよくマッチしている。
どの話も、胸の奥がちくっとする読後感がある。
日本から友達が送ってくれた１冊。
人魚というイメージが固まっているようなテーマでよくこんなに話が出てくるなぁと感動してしまいました。
人魚が日常的なところも面白くて魅力的。
どのお話も好きでした。
ごく普通の日常生活に人魚が当たり前に暮らすちょっぴり不思議な世界の話。
どの話も儚くて綺麗。
踊るようなペンタッチがうらやましくて仕方ないです。
住職とその周辺の人々、女学生、結婚してしまう女友達、父子家庭の親子、海女だったお婆さんなど、人魚×人間の関わり合いを描いた作品です。
出会えた喜び、別れの切なさ、それぞれが全部、1話の中にギュッと詰まってる。
人魚というイメージが固定されたものを題材に、よくここまで話が膨らませることができるなあ、と感心。
絵も語り口もあっさりしていて、読みやすい。
四人でにこにこしてるのが、ものすごくあたたかかった。
初期の作品なので絵が多少拙いけれど、世界観はやはりしっかりと小玉ユキさん。
どれも淡々としたお話ながらも切なさを感じます。
普通に人魚と共存してるという設定が頭にないとちょっとびっくりする。
素晴らしい！
ただのメルヘンではなく、ちょっぴり切ない童話のような、ノスタルジーという言葉がぴったりの甘酸っぱさがどの短編にもあり、表題作は特に良いが他もすべて良い◎
海を見ると思い出しそうな１作。
女性部門一位の『坂道のアポロン』（現2巻）と同作者。
世の中に普通に人魚がいるという設定で、”人魚”を中心にしたオムニバス作品。
語り口があっさりしていて、非常に俯瞰的に物語が綴れ、好感が持てる。
住み込みで働く秀胤は、豪快・快活な住職の孫と人魚を見守る『光の海』。
人魚の秘めた恋に気が付いてしまう『波の上の月』など5編。
人魚というイメージが固まっているようなテーマでよくこんなに話が出てくるなぁと感動してしまいました。
人魚が日常的なところも面白くて魅力的。
どのお話も好きでした。
本作の人魚は魚類ではなく哺乳類。
わたし達の日常に、世界を構成する一部として人魚というファクターを投入するとどうなるんだろう、という考証。
過剰な移入はなく淡白だが、その手触りは暖かくユーモアがある。
初期の作品なので絵が多少拙いけれど、世界観はやはりしっかりと小玉ユキさん。
どれも淡々としたお話ながらも切なさを感じます。
踊るようなペンタッチがうらやましくて仕方ないです。
普通に人魚と共存してるという設定が頭にないとちょっとびっくりする。
素晴らしい！
ただのメルヘンではなく、ちょっぴり切ない童話のような、ノスタルジーという言葉がぴったりの甘酸っぱさがどの短編にもあり、表題作は特に良いが他もすべて良い◎
海を見ると思い出しそうな１作。
人魚が登場する話の短編集なんだけど、淡々とした絵と話がよくマッチしている。
どの話も、胸の奥がちくっとする読後感がある。
日本から友達が送ってくれた１冊。
ごく普通の日常生活に人魚が当たり前に暮らすちょっぴり不思議な世界の話。
どの話も儚くて綺麗。
人魚好きにはたまりません（笑）
人と人との間にある、何ともいえない感情をサラッと表現するのが上手な作家さんだと思います。
絵柄も好き。
人魚にまつわる連作短編。
彼女の人の機微を描く筆致は、日常の隣に続くようなファンタジーの夢を加えることで、清々しく広がる世界に羽ばたいていくような特別な力を持つのだ。
人魚もの短編集。
恋愛テーマだけれど、おばはん年代の私でも照れずに読めるような内容。
さらっとしていて、甘ったるすぎないのが良い。
「水の国の住人」のラストシーンがとても好きで、これを最後にもってきた編集力に乾杯。
普通に人魚がイルカみたいな感じで溶け込んでいるという設定。
そんな中、人魚と人間が織り成す話をオムニバスで描いています。
最後の話の、おばあちゃんの晴れやかな笑顔に一番泣かされてしまった…
これは久々にやられました。
短編が上手い作家なのは知っていたんですが、この本は特にいい。
自分がこういう、現実世界にフィクションの存在が普通に紛れ込んでるって設定が好きだっていうのもあるんですが、人魚と人魚の周辺の人々の恋、嫉妬というものが嫌味なく描かれていて、読後感がとても気持ちいい。
最後の話の主人公がおばあちゃんってのもいいなあ。
ほろっと切なさ滲み出る。
ここのところ読むもの読むもの僕を切なくさせるのは何故なんだろうか、と困り果ててしまう。
。
。
淡白な線なんだけど、物語自体は淡白ではなく、でも淡さはあって。
ほんと、最近面白い漫画家がいっぱいいるなぁ。
。
。
（07/12/18）
完成度が高く、ハズレなし。
人魚というモチーフは共通させながら、家族、コンプレックス、友情、贖罪、同性愛とさまざまな物語を書き分ける作者の新人らしからぬ技量が際立っている。
うまい！
淡白なほどにすっきりした絵柄も、物語の淡さにマッチ。
感情を抑制しているようなベタ塗りの黒目が印象的。
乱反射する水面から人魚が顔をのぞかせている表紙のデザインも素敵。
四人でにこにこしてるのが、ものすごくあたたかかった。
住職とその周辺の人々、女学生、結婚してしまう女友達、父子家庭の親子、海女だったお婆さんなど、人魚×人間の関わり合いを描いた作品です。
出会えた喜び、別れの切なさ、それぞれが全部、1話の中にギュッと詰まってる。
人魚というイメージが固定されたものを題材に、よくここまで話が膨らませることができるなあ、と感心。
絵も語り口もあっさりしていて、読みやすい。
人魚にまつわる５つの短編が収録されていてそのどれもが切なくて温かい。
「波の上の月」と「川面のファミリア」が特に好きでした。
（2008/7/21）
人魚と言ってもファンタジーじゃない。
普段のヒリヒリ・チクチクしたり、優しかったりする、加工しづらい出来事を、取りこぼさずに。
人魚をテーマにした短編5本立て。
なんといっても一冊の単行本としての完成度の高さに驚く。
どの話もよく練られていて、一話一話が宝物のよう。
ファンタジー仕立てだけど、人魚にまつわる人たちの恋愛、家族、嫉妬、後悔、悲喜こもごも。
絵も太目の線で丁寧に描かれた感じのする、変な癖のないさらっとした好感の持てる絵です。
可愛くて好みです。
最近完成度高い漫画描く方多くてびっくりしてしまいます。
絵も話もこんなに上手い人がこんなに沢山いて、追っかけるのが大変です。
あと人魚の男性（ギリシャ系）がイケメンすぎます
人魚もの短編集。
恋愛テーマだけれど、おばはん年代の私でも照れずに読めるような内容。
さらっとしていて、甘ったるすぎないのが良い。
「水の国の住人」のラストシーンがとても好きで、これを最後にもってきた編集力に乾杯。
あと人魚の男性（ギリシャ系）がイケメンすぎます
これは久々にやられました。
短編が上手い作家なのは知っていたんですが、この本は特にいい。
自分がこういう、現実世界にフィクションの存在が普通に紛れ込んでるって設定が好きだっていうのもあるんですが、人魚と人魚の周辺の人々の恋、嫉妬というものが嫌味なく描かれていて、読後感がとても気持ちいい。
最後の話の主人公がおばあちゃんってのもいいなあ。
ほろっと切なさ滲み出る。
ここのところ読むもの読むもの僕を切なくさせるのは何故なんだろうか、と困り果ててしまう。
。
。
淡白な線なんだけど、物語自体は淡白ではなく、でも淡さはあって。
ほんと、最近面白い漫画家がいっぱいいるなぁ。
。
。
（07/12/18）
人魚というイメージが固まっているようなテーマでよくこんなに話が出てくるなぁと感動してしまいました。
人魚が日常的なところも面白くて魅力的。
どのお話も好きでした。
本作の人魚は魚類ではなく哺乳類。
わたし達の日常に、世界を構成する一部として人魚というファクターを投入するとどうなるんだろう、という考証。
過剰な移入はなく淡白だが、その手触りは暖かくユーモアがある。
素晴らしい！
ただのメルヘンではなく、ちょっぴり切ない童話のような、ノスタルジーという言葉がぴったりの甘酸っぱさがどの短編にもあり、表題作は特に良いが他もすべて良い◎
海を見ると思い出しそうな１作。
住職とその周辺の人々、女学生、結婚してしまう女友達、父子家庭の親子、海女だったお婆さんなど、人魚×人間の関わり合いを描いた作品です。
出会えた喜び、別れの切なさ、それぞれが全部、1話の中にギュッと詰まってる。
人魚というイメージが固定されたものを題材に、よくここまで話が膨らませることができるなあ、と感心。
絵も語り口もあっさりしていて、読みやすい。
人魚と言ってもファンタジーじゃない。
普段のヒリヒリ・チクチクしたり、優しかったりする、加工しづらい出来事を、取りこぼさずに。
ごく普通の日常生活に人魚が当たり前に暮らすちょっぴり不思議な世界の話。
どの話も儚くて綺麗。
完成度が高く、ハズレなし。
人魚というモチーフは共通させながら、家族、コンプレックス、友情、贖罪、同性愛とさまざまな物語を書き分ける作者の新人らしからぬ技量が際立っている。
うまい！
淡白なほどにすっきりした絵柄も、物語の淡さにマッチ。
感情を抑制しているようなベタ塗りの黒目が印象的。
乱反射する水面から人魚が顔をのぞかせている表紙のデザインも素敵。
初期の作品なので絵が多少拙いけれど、世界観はやはりしっかりと小玉ユキさん。
どれも淡々としたお話ながらも切なさを感じます。
女性部門一位の『坂道のアポロン』（現2巻）と同作者。
世の中に普通に人魚がいるという設定で、”人魚”を中心にしたオムニバス作品。
語り口があっさりしていて、非常に俯瞰的に物語が綴れ、好感が持てる。
住み込みで働く秀胤は、豪快・快活な住職の孫と人魚を見守る『光の海』。
人魚の秘めた恋に気が付いてしまう『波の上の月』など5編。
人魚にまつわる５つの短編が収録されていてそのどれもが切なくて温かい。
「波の上の月」と「川面のファミリア」が特に好きでした。
（2008/7/21）
人魚をテーマにした短編5本立て。
なんといっても一冊の単行本としての完成度の高さに驚く。
どの話もよく練られていて、一話一話が宝物のよう。
ファンタジー仕立てだけど、人魚にまつわる人たちの恋愛、家族、嫉妬、後悔、悲喜こもごも。
絵も太目の線で丁寧に描かれた感じのする、変な癖のないさらっとした好感の持てる絵です。
可愛くて好みです。
最近完成度高い漫画描く方多くてびっくりしてしまいます。
絵も話もこんなに上手い人がこんなに沢山いて、追っかけるのが大変です。
四人でにこにこしてるのが、ものすごくあたたかかった。
人魚好きにはたまりません（笑）
人と人との間にある、何ともいえない感情をサラッと表現するのが上手な作家さんだと思います。
絵柄も好き。
人魚が登場する話の短編集なんだけど、淡々とした絵と話がよくマッチしている。
どの話も、胸の奥がちくっとする読後感がある。
日本から友達が送ってくれた１冊。
踊るようなペンタッチがうらやましくて仕方ないです。
普通に人魚がイルカみたいな感じで溶け込んでいるという設定。
そんな中、人魚と人間が織り成す話をオムニバスで描いています。
最後の話の、おばあちゃんの晴れやかな笑顔に一番泣かされてしまった…
普通に人魚と共存してるという設定が頭にないとちょっとびっくりする。
人魚にまつわる連作短編。
彼女の人の機微を描く筆致は、日常の隣に続くようなファンタジーの夢を加えることで、清々しく広がる世界に羽ばたいていくような特別な力を持つのだ。
ほろっと切なさ滲み出る。
ここのところ読むもの読むもの僕を切なくさせるのは何故なんだろうか、と困り果ててしまう。
。
。
淡白な線なんだけど、物語自体は淡白ではなく、でも淡さはあって。
ほんと、最近面白い漫画家がいっぱいいるなぁ。
。
。
（07/12/18）
女性部門一位の『坂道のアポロン』（現2巻）と同作者。
世の中に普通に人魚がいるという設定で、”人魚”を中心にしたオムニバス作品。
語り口があっさりしていて、非常に俯瞰的に物語が綴れ、好感が持てる。
住み込みで働く秀胤は、豪快・快活な住職の孫と人魚を見守る『光の海』。
人魚の秘めた恋に気が付いてしまう『波の上の月』など5編。
初期の作品なので絵が多少拙いけれど、世界観はやはりしっかりと小玉ユキさん。
どれも淡々としたお話ながらも切なさを感じます。
本作の人魚は魚類ではなく哺乳類。
わたし達の日常に、世界を構成する一部として人魚というファクターを投入するとどうなるんだろう、という考証。
過剰な移入はなく淡白だが、その手触りは暖かくユーモアがある。
四人でにこにこしてるのが、ものすごくあたたかかった。
人魚もの短編集。
恋愛テーマだけれど、おばはん年代の私でも照れずに読めるような内容。
さらっとしていて、甘ったるすぎないのが良い。
「水の国の住人」のラストシーンがとても好きで、これを最後にもってきた編集力に乾杯。
完成度が高く、ハズレなし。
人魚というモチーフは共通させながら、家族、コンプレックス、友情、贖罪、同性愛とさまざまな物語を書き分ける作者の新人らしからぬ技量が際立っている。
うまい！
淡白なほどにすっきりした絵柄も、物語の淡さにマッチ。
感情を抑制しているようなベタ塗りの黒目が印象的。
乱反射する水面から人魚が顔をのぞかせている表紙のデザインも素敵。
人魚をテーマにした短編5本立て。
なんといっても一冊の単行本としての完成度の高さに驚く。
どの話もよく練られていて、一話一話が宝物のよう。
ファンタジー仕立てだけど、人魚にまつわる人たちの恋愛、家族、嫉妬、後悔、悲喜こもごも。
絵も太目の線で丁寧に描かれた感じのする、変な癖のないさらっとした好感の持てる絵です。
可愛くて好みです。
最近完成度高い漫画描く方多くてびっくりしてしまいます。
絵も話もこんなに上手い人がこんなに沢山いて、追っかけるのが大変です。
ごく普通の日常生活に人魚が当たり前に暮らすちょっぴり不思議な世界の話。
どの話も儚くて綺麗。
これは久々にやられました。
短編が上手い作家なのは知っていたんですが、この本は特にいい。
自分がこういう、現実世界にフィクションの存在が普通に紛れ込んでるって設定が好きだっていうのもあるんですが、人魚と人魚の周辺の人々の恋、嫉妬というものが嫌味なく描かれていて、読後感がとても気持ちいい。
最後の話の主人公がおばあちゃんってのもいいなあ。
素晴らしい！
ただのメルヘンではなく、ちょっぴり切ない童話のような、ノスタルジーという言葉がぴったりの甘酸っぱさがどの短編にもあり、表題作は特に良いが他もすべて良い◎
海を見ると思い出しそうな１作。
踊るようなペンタッチがうらやましくて仕方ないです。
住職とその周辺の人々、女学生、結婚してしまう女友達、父子家庭の親子、海女だったお婆さんなど、人魚×人間の関わり合いを描いた作品です。
出会えた喜び、別れの切なさ、それぞれが全部、1話の中にギュッと詰まってる。
人魚というイメージが固定されたものを題材に、よくここまで話が膨らませることができるなあ、と感心。
絵も語り口もあっさりしていて、読みやすい。
人魚にまつわる連作短編。
彼女の人の機微を描く筆致は、日常の隣に続くようなファンタジーの夢を加えることで、清々しく広がる世界に羽ばたいていくような特別な力を持つのだ。
人魚にまつわる５つの短編が収録されていてそのどれもが切なくて温かい。
「波の上の月」と「川面のファミリア」が特に好きでした。
（2008/7/21）
普通に人魚がイルカみたいな感じで溶け込んでいるという設定。
そんな中、人魚と人間が織り成す話をオムニバスで描いています。
最後の話の、おばあちゃんの晴れやかな笑顔に一番泣かされてしまった…
人魚好きにはたまりません（笑）
人と人との間にある、何ともいえない感情をサラッと表現するのが上手な作家さんだと思います。
絵柄も好き。
あと人魚の男性（ギリシャ系）がイケメンすぎます
人魚と言ってもファンタジーじゃない。
普段のヒリヒリ・チクチクしたり、優しかったりする、加工しづらい出来事を、取りこぼさずに。
普通に人魚と共存してるという設定が頭にないとちょっとびっくりする。
人魚が登場する話の短編集なんだけど、淡々とした絵と話がよくマッチしている。
どの話も、胸の奥がちくっとする読後感がある。
日本から友達が送ってくれた１冊。
人魚というイメージが固まっているようなテーマでよくこんなに話が出てくるなぁと感動してしまいました。
人魚が日常的なところも面白くて魅力的。
どのお話も好きでした。
普通に人魚がイルカみたいな感じで溶け込んでいるという設定。
そんな中、人魚と人間が織り成す話をオムニバスで描いています。
最後の話の、おばあちゃんの晴れやかな笑顔に一番泣かされてしまった…
女性部門一位の『坂道のアポロン』（現2巻）と同作者。
世の中に普通に人魚がいるという設定で、”人魚”を中心にしたオムニバス作品。
語り口があっさりしていて、非常に俯瞰的に物語が綴れ、好感が持てる。
住み込みで働く秀胤は、豪快・快活な住職の孫と人魚を見守る『光の海』。
人魚の秘めた恋に気が付いてしまう『波の上の月』など5編。
普通に人魚と共存してるという設定が頭にないとちょっとびっくりする。
人魚にまつわる５つの短編が収録されていてそのどれもが切なくて温かい。
「波の上の月」と「川面のファミリア」が特に好きでした。
（2008/7/21）
これは久々にやられました。
短編が上手い作家なのは知っていたんですが、この本は特にいい。
自分がこういう、現実世界にフィクションの存在が普通に紛れ込んでるって設定が好きだっていうのもあるんですが、人魚と人魚の周辺の人々の恋、嫉妬というものが嫌味なく描かれていて、読後感がとても気持ちいい。
最後の話の主人公がおばあちゃんってのもいいなあ。
住職とその周辺の人々、女学生、結婚してしまう女友達、父子家庭の親子、海女だったお婆さんなど、人魚×人間の関わり合いを描いた作品です。
出会えた喜び、別れの切なさ、それぞれが全部、1話の中にギュッと詰まってる。
人魚というイメージが固定されたものを題材に、よくここまで話が膨らませることができるなあ、と感心。
絵も語り口もあっさりしていて、読みやすい。
人魚が登場する話の短編集なんだけど、淡々とした絵と話がよくマッチしている。
どの話も、胸の奥がちくっとする読後感がある。
日本から友達が送ってくれた１冊。
四人でにこにこしてるのが、ものすごくあたたかかった。
ごく普通の日常生活に人魚が当たり前に暮らすちょっぴり不思議な世界の話。
どの話も儚くて綺麗。
ほろっと切なさ滲み出る。
ここのところ読むもの読むもの僕を切なくさせるのは何故なんだろうか、と困り果ててしまう。
。
。
淡白な線なんだけど、物語自体は淡白ではなく、でも淡さはあって。
ほんと、最近面白い漫画家がいっぱいいるなぁ。
。
。
（07/12/18）
人魚にまつわる連作短編。
彼女の人の機微を描く筆致は、日常の隣に続くようなファンタジーの夢を加えることで、清々しく広がる世界に羽ばたいていくような特別な力を持つのだ。
人魚というイメージが固まっているようなテーマでよくこんなに話が出てくるなぁと感動してしまいました。
人魚が日常的なところも面白くて魅力的。
どのお話も好きでした。
踊るようなペンタッチがうらやましくて仕方ないです。
素晴らしい！
ただのメルヘンではなく、ちょっぴり切ない童話のような、ノスタルジーという言葉がぴったりの甘酸っぱさがどの短編にもあり、表題作は特に良いが他もすべて良い◎
海を見ると思い出しそうな１作。
本作の人魚は魚類ではなく哺乳類。
わたし達の日常に、世界を構成する一部として人魚というファクターを投入するとどうなるんだろう、という考証。
過剰な移入はなく淡白だが、その手触りは暖かくユーモアがある。
あと人魚の男性（ギリシャ系）がイケメンすぎます
人魚好きにはたまりません（笑）
人と人との間にある、何ともいえない感情をサラッと表現するのが上手な作家さんだと思います。
絵柄も好き。
初期の作品なので絵が多少拙いけれど、世界観はやはりしっかりと小玉ユキさん。
どれも淡々としたお話ながらも切なさを感じます。
完成度が高く、ハズレなし。
人魚というモチーフは共通させながら、家族、コンプレックス、友情、贖罪、同性愛とさまざまな物語を書き分ける作者の新人らしからぬ技量が際立っている。
うまい！
淡白なほどにすっきりした絵柄も、物語の淡さにマッチ。
感情を抑制しているようなベタ塗りの黒目が印象的。
乱反射する水面から人魚が顔をのぞかせている表紙のデザインも素敵。
人魚をテーマにした短編5本立て。
なんといっても一冊の単行本としての完成度の高さに驚く。
どの話もよく練られていて、一話一話が宝物のよう。
ファンタジー仕立てだけど、人魚にまつわる人たちの恋愛、家族、嫉妬、後悔、悲喜こもごも。
絵も太目の線で丁寧に描かれた感じのする、変な癖のないさらっとした好感の持てる絵です。
可愛くて好みです。
最近完成度高い漫画描く方多くてびっくりしてしまいます。
絵も話もこんなに上手い人がこんなに沢山いて、追っかけるのが大変です。