【帯カラーイラスト付】荒木飛呂彦がこよなく愛するホラー作品の数々は、『ジョジョの奇妙な冒険』をはじめ、自身が描いた漫画作品へも大きな影響を与えている。
本書では、自身の創作との関係も交えながら、時には作家、そして時には絵描きの視点から作品を分析し、独自のホラー映画論を展開する。
巻頭には「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画Best20」も収録。
ホラー映画には一家言ある著者の、1970年代以降のモダンホラー映画を題材とした偏愛的映画論!
【帯カラーイラスト付】荒木飛呂彦がこよなく愛するホラー作品の数々は、『ジョジョの奇妙な冒険』をはじめ、自身が描いた漫画作品へも大きな影響を与えている。
本書では、自身の創作との関係も交えながら、時には作家、そして時には絵描きの視点から作品を分析し、独自のホラー映画論を展開する。
巻頭には「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画Best20」も収録。
ホラー映画には一家言ある著者の、1970年代以降のモダンホラー映画を題材とした偏愛的映画論!
コメント
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
映画論も薄め。
フツーのホラー好きによるフツーの映画紹介本。
著者が好きなもののみ紹介してるだけあって、どの映画も面白そうでたまらん。
自分が視聴済みの映画であっても“何故あのホラーは面白かったのか”と再定義される感覚はなかなか面白い。
突飛な視点でもないので映画玄人には物足りないだろうが。
僕のようなヌルいホラー映画ファンは他の映画へのとっかかりによいかと。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
エンターテイメントをこよなく愛する人が語るものこそが一番のエンターテイメントだと思う。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
この人観る目がある。
ホラー映画100本紹介している。
有名どころからB級どころまで広範囲にわたり、それらをいくつかのカテゴリに分けて論じている。
スプラッター系は結構低くみられるきらいがあるが、高く評価されている。
特にゾンビ映画をきちんと分析・評価している。
素晴らしい。
ネタバレ要素も多いので、これを読んで映画観ようと思っているのなら、適度に寸止めしないといけない。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
なので、説明だけでいろいろ想像して見た気分になってみた。
画像とかがあるともっと良かったな。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ここに紹介されたいくつかを観てみたくなった
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
本を出すくらいだから当たり前ですが、著者がホラー映画を非常に好きなことが伝わってきました。
また、ジョジョの奇妙な冒険のストーリー作りにもかなりホラー映画のいいところを取り入れてるなと感じました。
著書の中で見てみたくなった映画は
「ファイナル・ディスティネーション」
「ファニーゲーム」
「フォーガットン」
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
といっても、本人の体験した「怖い」エピソードも非常にジョジョっぽいところから考えるに、荒木先生が映画から「ぽい」要素をつまんできてるんじゃあなくて、荒木先生がそういった表現を内面化してる…もしくは先生と映画が惹きあっているからそういう「ぽい」要素が感じられるのかも。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
『わらの犬』とかは、面白そうなので今度みてみます。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
感情論だけでもない、論理的な頭でっかちさだけでない、納得の内容。
ホラー映画は興味あるけど見たことないっていう初心者も結構な数見てきたというホラー好きも両方におすすめ出来る。
読み終わったらTSUTAYAにいきたくなりますw
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ホラーは苦手だったけど、こういう視点で観てみると全然違うんだなと感じた。
ホラー見てみよ
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ただその視点・理論は独特で、荒木先生はやっぱり「一味違う」。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
特に、ホラーの定義の所が、独特で、こういった視点で見ている人もいるのだなーとしみじみ感心。
恐怖を喜びや楽しみに転嫁できる人必読の一品です。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
観る楽しみ残ってて良い具合でした。
”田舎に行ったら襲われた系”とかカテゴリ分けが面白い。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
」とか気づかされた。
んー…あらすじかいてくれてるから興味はわくんだけど、ほんとに観れるかは…どうかな(笑)
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ジョジョでおなじみの荒木飛呂彦先生の
ホラー映画に対する程良く熱いエッセイ新書。
『サスペリア』『エクソシスト』あたりで開眼しているので
本書にもあるようにそれ以降のホラー映画がメインで
古典ホラーは見てはいるだろうけど扱っていない。
スティーブン・キングで1章使っているところも嬉しい。
またマイナーな映画も扱っていないので
ホラー好きな人ならば9割はわかるわかる!
と読める一方、
100本紹介されているので1本1本についての内容は薄い。
『シックス・センス』についてのみ
致命的なネタバレをしているので要注意。
(よほどお気に入りなのかジョジョ第6部でもバラしている…)
2011年ラスト読書でした。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
60年代以降から現在まで、S級からZ級まで、様々な映画を観てきた作者自身が選ぶホラー映画「ベスト20」のリストつき。
紹介されている映画を片端から観れば、どの作品が『ジョジョ』のネタに使われているか解っちゃって、ファンにはたまらないかも。
汚いけど面白いホラーもあれば、怖いけど美しいホラー、笑いと恐怖が程よくブレンドされたホラー、と一口にホラー映画と言っても色々な作品があります。
「ホラー映画だから」と忌避するのではなく、まずはこの本を読んで、それから自分の嗜好に合ったホラー映画を探してみてはいかがでしょうか。
また、恐怖は想像力を豊かにします。
子供に温めのホラーを何本か観せれば、危ないことをやったり危険なところに近づいたり、一人で行動して迷子になったりすることがなくなって、親に心配をかけない子になるかもしれませんよ?
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ホラー映画苦手な私はちょっと中盤辛かった。
ゾンビについての論考は面白い。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
Jホラーは思わせぶりなところが多くて好きになれないというのは同感。
ここに乗ってるくらいの映画は全部見てみたい。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木先生の定義する『ホラー映画』についてぎっしり書かれています。
映画が見たくなるのは、映画の掟と同じ。
こちらも、ああ、そんな風に作品に昇華されてるのかー、ってことがわかったりするので興味深いです。
しかし、紹介する文章ひとつで、作品に対する興味は変わるものだなあと思います。
紹介する人が好きか嫌いか、にも左右される気はしますが。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
見た映画も多く私自身もホラー好きなんだと認識した。
まだ見てないのもレンタルしてみなくては。
著者自身のホラー映画に対してのポリシーが一本しっかりとして好感が持てた。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
いい意味でごく主観的に、エンターテイメント・芸術表現としてのホラー映画を語っており、著者の感受性が読み取れて面白い。
「あーあのスタンド能力はあの映画から来てるのね」ということも分かるので、ホラー映画に興味が無くても、一ファンとして楽しめる。
最後に、思わず突っ込んでしまった一文を引用。
“主人公たちの一人がバスルームに入れば、誰しもが「入浴中、バスタブにドライヤーが落ちて感電死するんだろう」と予想するでしょう。
”
しませんから!
これがホラー映画脳というやつか…
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
もっと、
この人の漫画の科白みたいに、
際立った文章表現をしているものだと思ったのだけれど、
あまりにも普通だったのでがっくし。
内容も、
表現論に終始していた印象だったから、
もう少し俯瞰して語って欲しかったな。
社会背景と交えてとか。
着眼点は面白いと思う(えらそう)。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木先生のマンガは大体読んだことはあるが、こういう本はあまり読んだことがなかったので新鮮だった。
この本を読んでいると先生がかなりホラー映画観ていて詳しいってことがわかる。
先生のマンガの描き方について書かれていたのが興味深かった。
ホラー映画はあまり好きではないがこの本を読んでホラー映画に興味を持ったので、この本に書かれている90年代以降の映画今度機会があったら読んでみたいと思う。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
レポ漫画』と思って読んでいるので、作者自らが元ネタを明かしてくれるこの本は非常に有意義に楽しめたし、元ネタがわかった所でまったく評価の揺るがない荒木先生の作家性の強固さを逆証明したファン必読の書だと思いました。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
電子書籍にて購入。
評論というより感想に近いかな。
こういうホラー映画があってこんなの観てきて、っていうおはなしなので、気になる作品探しのひとつとしていいかもしれない。
だいたい観ていたから似通っているというかホラーは偏るのかなあという印象w
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
書いている人が楽しんでいて、それが伝わってこっちまでなんだか嬉しくなる、そんな本。
映画のジャンルにもたくさんあって、好き、と言った時に
いわゆる胸を張れるのが古典の名作だったりマイナーな監督の丁寧な作品なんだろうけど、
例えばアニメとかとかホラーが好き、というとなんとなく、
「あー」(語尾あがる、冷笑つき)のような反応に出くわすことが多い。
娯楽が好き=現実逃避であって、しみじみと自分と向かい合うもんじゃないもんね。
そう思ってなんとなく、アングラぽい卑屈さをちゅうぶらりんにしたままきたけれど、
この本はそんな卑屈をばしん、と、あいや、
おらおらおらおらおらおらおらおらおら!
と、はねのけてくれる、卑屈な小市民の背中をどんとおしてくれる一冊でした。
なんせ荒木先生にかかればホラーは
・世界の醜い部分をしかも誇張した形で、しかも自分はゼッタイに安全な場所からみられるため、向かいあうための予行演習としてすぐれている
・恐怖を相対化できればホラーはフィクションとしてそれを楽しむカタルシスを教えてくれる
・ホラーはきれいでないほうの真実を描いており、すぐれたそれは現実や人間の暗黒面を描いた芸術表現になりうる
好きなものを好きということ、そうしてそれをきちんと言葉で伝えること。
立ち読みした押尾守さんの本に「最近は自分の意見をきちんと表現できない人が増えている、と書かれていたけれど、こんなにまでまっすぐに「好き!
」っていわれて、丁寧に「ほらほらかくかくしかじかでこうだから」っていわれるとなんだか、爽快感ですね。
映画評もさすがの荒木目線で、人体構造の解体・再構築のような絵を描く目線もあれば、ストーリーテリングの巧みさに驚く目線など、素人と漫画家としてのプロの目線が行き来して、それも楽しい一冊でした。
好きなものを好きっていうこと、単純だけどいいな、って、しみじみ思わせる一作。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
次の著作となる「偏愛」サスペンス映画評論を読んで入手。
ホラー映画とは、「癒し」であるとして、東日本大震災後「地震ごっこ」をして遊ぶ子供達の行動を傷ついた心を自動修復していく過去のトレース行動であるとする「あとがき」の一説が興味深い。
もちろん、各論の視点も師匠らしく面白い。
「ゾンビ映画って、実はユルい」「田舎にいったら襲われた系」「構築系」「米国の新興住宅って実は逃げ場がない」「都市伝説の援用が大切」など。
「構築系」は、実に興味を引かれる。
ジョジョの登場キャラのヒントになったモチーフなどを直接、間接に語られてもいる。
ただし、ホラー映画はネタバレしにくいジャンルなので、作品紹介が書きにくそうな印象を持った。
2000年以降、不勉強な時期だったので、レンタルショップで紹介された映画を借りたくなったなあ。
図書館で借りました。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
紹介されている映画を見たくなるような、そういう紹介のされ方はさすがだと思いました。
以前見たことある映画も、自分とは違った、筆者独特の見方をしていたりするので、そういった観点からもう一度見て見ようとも思いました。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
その原点を明かすのが本書。
かわいい子にはホラーを見せろとも言い、恐怖を通して現実世界の不安からひと時の解放をもたらしてくれるのがホラー映画ともいう。
キチンと論点をおさえて映画を見ているところからホラー愛を感じられるいい本である。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
わかりやしい文章(わかりやすすぎでやや稚拙かも)で、意外にも常識的視点の感想。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ホラー映画は、ほとんど見ないのですが… 紹介されていた作品で見たことあったのは、「ミザリー」「ナインスゲート」くらいのもので…
「アイ・アム・レジェンド」は見てみようかな。
あと、東北の子供たちの地震ごっこの話が興味深かったです。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
特にゾンビ映画とスティーブン・キング原作の映画について熱く語っていた。
そういえば数あるゾンビ映画の元になった最初の作品「ゾンビ」はまだ観た事がないので観てみたくなった。
子供の頃は純粋に怖がって観ていたホラー映画だが、最近はあまり観なくなってしまった。
もう一度あの頃の気持ちを思い出しながら観れたらいいなと思う。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
先生からのホラー映画作品に対する愛が感じられた。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
偏愛的ホラー映画100選
一般的にホラー映画と分類されないものも、荒木先生が思うホラー的要素がある映画はホラー映画とされて、この本では紹介されています。
大半は自分も見たことがある映画でしたが、この本を読むと見たことがない映画もすごい見たくなります。
荒木先生と同じような感想を持っている映画の時はなんだかめっちゃ嬉しくなります。
特に荒木先生が9位にも挙げている「ファイナル・デスティネーション」は自分もかなりのオススメです。
荒木先生好き、ホラー映画好きは是非読んだ方が良い一冊です。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
エクソシスト、ジョーズ、ゾンビ、エイリアン、13日の金曜日、遊星からの物体X、デッドゾーン、エルム街の悪夢、バタリアン、ペットセメタリー、ミザリー、羊たちの沈黙、セブン、フロムダスク・ティルドーン、リング、シックス・センス、マイノリティ・リポート、ドリーム・キャッチャー、アイアム・レジェンド、
もちろん、ジョジョの奇妙な冒険。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
という文章が心に残りました。
ホラーは苦手で、あまり観ていないと思っていたのですが
荒木さんが本で紹介されてた映画の1/3は観ていて
ちょっとびっくり^^;;
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
映画論というよりも、荒木飛呂彦が好きなホラー映画の感想文、って感じでしょうか。
それでも、荒木飛呂彦氏が、ホラー映画を単なる”キワモノ”的な見方をしていないことが伝わってきて面白い。
バオー来訪者や、ジョジョの奇妙な冒険に少なからず影響を与えてるんだろうな、というのは容易に想像できる。
それにしても、荒木飛呂彦が選ぶ20本の映画のうち、
実に11本は自分も観ていた。
結構ホラー映画好きだな、自分。
と改めて実感した本でした~。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
この本で紹介されている作品を全部観ていたら、もっと著者に共感できると思う。
『死霊のはらわた』のサム・ライミ監督にインタビューするという羨ましい機会に恵まれ、「監督はなぜいつも撮影現場でスーツを着ているのか」と質問したところ、「映画に敬意を表するためだ」という答えが返ってきたというエピソードが印象に残っている。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木ファンだからかも。
個人的には『ファイナル・ディスティネーション』が観たくなった。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
「フィクションによる怖さ」に独特の美学をもった荒木唯一神のハードな画風からは想像できない(実はコミック巻頭コメントからは想像が容易な)柔かく優しい文体で書かれるホラー映画評は読み易く『ジョジョ』シリーズファンのみならず映画好きにも今後の鑑賞の参考になりそうな良書。
出来れば取り上げた映画作品全てに点数付けしてもらいたかった。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
「ゾンビ映画がジョジョに与えた影響」とか「ホラー映画とスタンドの関係」みたいのは期待しない方が良いです。
荒木飛呂彦がどんなホラー映画に興味があるのかが読める一冊。
個人的には『遊星からの物体X』の話題が出てきたのが嬉しかったです。
それ以外は、まあ…。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ほとんどホラーを見たことない人の意見なので、ホラー愛好家の方が読むと同意できる部分も多いのかも。
漫画とエッセイの面白さは違うんだなー。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
読んでいると、ホラーの歴史やファッション、流行を理解できることと、ジョジョに見られる不自然な体の可動の仕方や効果音はホラー映画に影響を受けていることが分かる一冊です。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
作品がどのように面白いのか、それぞれどんな工夫がされているのか、平易な言葉でわかりやすく、でもしっかりと荒木先生の言葉で語られており面白かったです。
先生の作品にどのように生かされているかを書いているのも興味深い。
それとシックス・センスの評価が高いのも嬉しい。
もっと最近のホラー映画や、今回紹介しきれなかった映画のことをまた書いてくれたら嬉しいです。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
まず私、ジョジョファンで、ホラー映画はほとんぞ観ない(ベスト20の中でも「アイ アム レジェンド」しか観たことない)人間です。
まずホラー映画の案内書としてはとても入りやすく、読みやすい。
ホラー映画を観る意義の一つを、現実の不幸や悲惨を相対化するため、とするあたりや、ホラー映画に癒しを求めるなど独特の視点が多く、非常に楽しく読める。
「何で金払ってまで怖い思いしなきゃならんのだ!
」というのが基本的な私のスタンスだが、恐怖だけでない映画としてのスゴさ・芸術性をもった作品が多く存在すること(もちろん、恐怖が前提だが)を知り、何点か鑑賞したい作品も出てきた。
一方で、「やっぱりこんな作品、死んでも観たくね~」みたいなジャンルも出てくるのも確か(「ファニーゲーム」とか紹介文を読むだけで胸糞悪くなるw)。
勿論それは、紹介している対象の性質の問題であり、本書の価値云々ではないことは断っておく。
他方、ジョジョファンとして読むとどうか。
これはとっても面白い。
本書の中では、直接的にジョジョの話題には殆ど触れていないものの、ファンが読めばジョジョがいかに荒木氏のホラー映画体験を色濃く反映しているかが読み取れる。
ジョジョの1部がモロに影響を受けているのはもちろんのこと、スタンドや登場人物のアイデアだけでなく、作品の骨格も、多くの影響を受けているのが垣間見えて非常に楽しい。
というわけで、ホラー映画初心者とジョジョファンには少なくともオススメできる内容。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ホラー映画について「世間ではこう評される」「興行成績はどうだった」など余人の反応やデータを一切差し挟まず、鉄塔徹尾「映画タイトル」と「主観に基づく感想・考察」だけを縷々畳み掛けるさまがもはや爽快。
「ゲスなもの」から何を見てとるか。
純粋芸術と戯作との境界は製作者の手を離れて、鑑賞者の目や心の有様に思いのほか大きく委ねられているのかな。
じゃあ表現の規制やレーティングはどうあればよいのか、悩ましいなと思った。
最後に「あとがき」を読んだところで、この本が実は「震災本」でもあることに気づかされてはっとする。
安全なところから観察する恐怖が癒し…。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
見たい映画リスト作成にオススメ
映画論ではなくレビューなのは相変わらず。
サスペンスはジョジョにあるけど、
ホラー要素はあんまりないなと思った。
ホラーを漫画で伝えるのって難しいのかもしれん。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ゾンビ映画の怖いところは無個性。
なるほど、という視点です。
だから気持ち悪いのか。
無個性=存在の死の象徴なのか。
普通に死んだら魂は成仏できる気がするが、ゾンビになったらそのまま汚染されて救いがなそう。
永遠に魂を失った無個性となるのは、悪魔に残酷に殺されるよりも怖いな。
自己とは、連続した意識と一貫した記憶である、と。
普通に死んだらどっちも持ってそう、という死生観は全世界けっこう共通なはずだから、この恐怖も世界共通かもしれない、
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木飛呂彦がホラー好きってのは知っていたが、ここまで愛しているとは驚いた!
まさにホラー映画をきちんと論でじていて、漫画家ならではの視点や、人間がホラーを見る意味について語っている。
メジャー作品からマニアックな作品までとりあげている映画のラインナップも幅広く映画好きも納得の出来ではないでしょうか。
特にゾンビ映画の考察はさすがと言った感じ。
ちなみに私のベストホラー映画もやはり「ゾンビ」です!
ほのぼのホラー!
癒し系ホラー!
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ではなぜ読んだかというと、タイトルに「荒木飛呂彦の」とついているように、読むべき人を指定している本だから。
この人は漫画家としてもスゴイが文章もスゴくて、読んでいて熱が出てきたというか、おかしな気分になってしまいました。
ホラー映画の見方とか、作り方とか、漫画へのヒントの得方とか、知らない世界だけに一層面白かった。
挿絵もほんの少しあってシビれます。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
自分の中で曖昧だったホラーへの興味がすっきりした気がする。
ホラー作品のあらすじの分量が多いが、その中に著者荒木飛呂彦氏の嗜好、独特のホラー観というものが読み取れて面白い。
観客が怖い、と思えればそれは全てホラーである。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
こういう人が、観るんですね。
ホラー映画好きというと、「血や殺戮といった残酷なものや恐怖を純粋に好み、淫する人」のタイプのイメージが強いわけで、ちょっとアブナいと思っていましたが、そうではない見方もあると。
「恐怖を相対化する」とは、言い得て妙で、本書全体を通してのスタンスがまさにそう。
残酷なシーンを語っているのに、血なまぐさい印象は全くなく、シュールなユーモアさえ感じます。
また、「作り手」の視点からの分析は非常に緻密で、新鮮。
いくつかの作品は、観てもよいかもと思いました(んで、後悔するんだ、きっと)。
もっとも、日本のホラーについて、演出がトロトロしていて退屈と一蹴しているのは、賛成しかねます。
あの間や演出は、ハリウッドでは真似できない表現のワザで、独特の恐怖を生んでいるのだと思います。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
そういった側面を、自分は安全な位置にいながら体験することができるのがホラー映画だ、という主張は新鮮だった。
ある種予行演習としてホラー映画で学習しておく、という楽しみ方がある。
恐怖を相対化することで、フィクションとして楽しむことのカタルシスが生まれると。
序章がそのように始まったのち、10のカテゴリごとに複数のホラー映画の解説がなされる。
そして、恐怖の表現は人間の心や文化の発展に必要であり、癒しの行為であると、東日本大震災と関連付けて締めくくられている。
でもやっぱりホラー映画は見る気になれない。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
これは単純にその人の性質によって異なっているだけでなく、
その人の感受性、経験、能力によって理解できる範囲が異なるためである。
感じ取れる人というものは、
同じモノを見ていても理解度が全然違う。
この本を読んであらためて、
どれだけ無意味に画面を見ていたんだろうと感じた。
(以下抜粋。
○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
○ストーリー全体を元に演出していくのではなく、
シーンが生きるようにストーリーを作っていく(P.47)
●「主人公を不自然ではない形で密室のような状況に置くにはどうするか」とか、
「主人公を容赦なく扱う」など(P.134)
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
メジャー所をしっかり押さえてくれているのもいい!
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
参考になったし、観たい映画がたくさん出来たけど、それだけ。
正直文章があんまり上手くないなーという感じで、読んでてあんまりワクワク出来なかった。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
一般的なホラーの区分とは違うので、見たことがあるものも含まれていた。
ホラーファンでも、すごく怖い、と思って見ていることがわかって面白かった。
薀蓄も面白い。
でも、ホラー映画は絶対に見ない気持ちは変わらない。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ちょうど「ドリームキャッチャー」を観たばかりだったので、自分と荒木氏の感想のギャップを検証したり。
そうですトイレは誰しも無防備になる数少ない空間なのです。
「ゾンビ映画は癒しである」は間違いなく名言!
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
こういう分野別の紹介は他にいくらでもあるのに。
この本の企画自体が若干意図不明。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
さらにエンターテイメントでもあり、恐怖を通して人間の本質にまで踏み込んで描かれているような作品であれば、紛れもない傑作ということです。
正直な話、ホラー映画はかなり苦手で積極的に観ようと思ったことはないのですが、上記の定義から、『ジョーズ』『ナインスゲート』といった自分好みの映画も含まれていたのには驚きました。
(笑)このため、この定義には多少異議あり!
なんですが・・・。
(笑)また、「ホラー」というか、サイコサスペンスやオカルト系などは割と自分は好きな方なのですが、本書では『エクソシスト』や『オーメン』、ボーダラインに位置付けられている『羊たちの沈黙』や『セブン』も取り上げられていて、何だ自分も「怖いもの」が好きなのかなと。
(笑)スリルとカタルシスを求めているんだ、とちょっと抵抗してみたりして。
(笑)それも「ホラー」あってだろ!
と言われてしまいそうですが・・・。
しかし、これまでいわゆる純前たる「ホラー」と認識していた『13日の金曜日』や『エルム街の悪夢』『ソウ』などはやはり怖くて怖くて観れそうにありません。
本書の紹介文を読んだだけで怖くて震えあがってしまったほどです。
(笑)『エイリアン』『リング』『ミザリー』『アイ・アム・レジェンド』なども確かに面白くて名作だなと思いますが、あの恐ろしさを観てしまったからには再見の心境へはなかなか到達し難いなあ。
(笑)『ゾンビ』を観て癒されるという著者の領域までにはまだまだ遠そうですね。
(笑)
「人間の本質」には確かにダークな面があり、こうした映画が作られ観る人がいるということは、やはり人には「恐怖」を見て、味わい、疑似体験したいという欲求があるのでしょう。
ただ脳内麻薬を大量発生させたいマニアな方もいるのでしょうけど・・・。
(マニアな方、失礼!
)そうした「怖さ」を演出するには、かなり緻密な計算やアイデアが必要ということで、観客との「知恵比べ」は今後もますます高度化していくと思われ、これにはちょっと感心ものです。
熱狂ファンではないだけに「楽しみ」です、とはなかなか言えないところではありますが。
(笑)
単なる猟奇的な部分の「怖さ」だけではなく、異質なものへの「恐怖」や見えないものへの「恐怖」、社会的「恐怖」など、多面的な「恐怖」のアプローチによる人間心理とその行動様式についての視点はなかなか鋭いですね。
本書では荒木氏のホラー映画への限りない愛が感じられて、その深奥さにはただただ感銘します。
(笑)
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ジャンルは、ゾンビからSFホラーへと多岐にわたるので、好きな章も苦手な章もあるけど、全体的に面白い。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
それが作品にも反映されている。
やはり普通の人ではない、偉大だ。
俺も見てみたい映画あったけど、今年は時間ないね。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木飛呂彦がこよなく愛するホラー作品の数々は、『ジョジョの奇妙な冒険』をはじめ、自身が描いた漫画作品へも大きな影響を与えている。
本書では、自身の創作との関係も交えながら、時には作家、そして時には絵描きの視点から作品を分析し、独自のホラー映画論を展開する。
巻頭には「荒木飛呂彦が選ぶホラー映画Best20」も収録。
ホラー映画には一家言ある著者の、一九七〇年代以降のモダンホラー映画を題材とした偏愛的映画論。
[ 目次 ]
まえがき モダンホラー映画への招待
第1章 ゾンビ映画
第2章 「田舎に行ったら襲われた」系ホラー
第3章 ビザール殺人鬼映画
第4章 スティーブン・キング・オブ・ホラー
第5章 SFホラー映画
第6章 アニマルホラー
第7章 構築系ホラー
第8章 不条理ホラー
第9章 悪魔・怨霊ホラー
第10章 ホラー・オン・ボーダー
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
荒木飛呂彦氏の漫画は切り口が変わっており非常に面白い。
難局に直面する主人公が読者の予想を裏切る形で突破口を見出す。
意外性を求めすぎると展開が不条理となってしまい読者から失望を買うが、荒木氏の漫画の切り抜け方はそれなりのきちんとした理由があり、それが爽快感と感動を誘う。
まずは、本書を読んで同氏の原点がホラー映画にあったことが分かる。
個人的にはホラー映画といえば非日常の恐怖という刺激を受けたくて見に行くものと思っていた。
(怖いもの見たさ)
人間の闇の部分である残虐性を引き出すものが多いと思っていたが、荒木氏の視点は違う。
ホラー映画といっても普通の映画と同じでピンからキリまであり、芸術的なものもあると主張する。
本書ではホラー映画を以下のカテゴリーに分けている。
1) ゾンビ映画
2) 田舎に行ったら襲われた系ホラー
3) ビザール殺人鬼映画
4) スティーブン・キングのホラー
5) SFホラー
6) アニマルホラー
7) 構造系ホラー
8) 不条理ホラー
9) 悪魔・怨霊系ホラー
荒木氏の解釈も面白い。
シーンの見せ方は映画と相通づるところもあり、痛みの表現方法、鑑賞者の心理を追詰める様なストーリー展開に注目した見方をしている。
それ故にホラー映画の本質をしっかりと見抜き、それを楽しみながら自分の仕事にもしっかり生かしている。
ゾンビ映画の章では、以下のコメントを残している。
(一部加筆)
・ゾンビの本質とは全員が平等で、群れてしかも自由であること。
その為ゾンビ映画は緊張感とゆるさが同居し、その結果「癒されるホラー映画」になりうる。
こんなことを言ってのけるのはさすが荒木飛呂彦である。
彼の視点を理解した上でホラー映画を見たくなってきた。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
こんなにわくわくするんだ。
ホラーだと聞いて、荒木さんじゃなかったら食指にも触れなかっただろう。
ホラーやサスペンスは怖くて敬遠していたのだけれど(お化け屋敷とかも)、
まえがきを読んだだけで「さてどれから観ようかな」となっていた。
不思議。
自分が「怖い」だけでくくっていたホラー映画にも、
様々な怖さのタイプがあり、演出の違いがあり、良し悪しがある。
「怖い」を嫌がる感情ではなく楽しむ感情として話しているのが、
いつの間にか観たくなった理由かも。
ホラー映画があまりに好きだったために、ジョジョへの影響もすさまじかったよう。
フレディの出る「エルム街の悪夢」から特殊な効果音のアイデアを、
「ヘルレイザー」のピンヘッドなどからキャラクターのアイデアを得たとのこと。
確かにジョジョのあの雰囲気は、ホラーに分類できるのかも(特に1,2部)。
紹介されていた作品(100作品ほど!
)で気になったものもいくつか。
何度か出てきた死霊のはらわたが妙に。
たぶん途中で目をつぶっちゃう作品も多いんだろうなあ、
という気持ちでいながらもツタヤに行ってみようと思ったのだった。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
恐らく読んだ人は、取りあげられていた映画の何本かを借りて見るはめになるだろう。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ジョジョの奇妙な冒険は大好きだ。
でもよく考えたらジョジョにはホラーの要素もある。
恐々であるが読んでみた。
面白い!
ひたすらホラー映画を紹介しているのだが、その紹介文を読んでいるだけで映画を見た気になってしまう。
町山智浩氏のトラウマ映画館のよう。
ネタバレしないように気をつかっているのと、おそらく著者の性格である丁寧さによって真に迫ってくる感じがいまひとつない。
しかしそれが逆におしゃれなカフェでゲテモノ料理を出されているような微妙な感覚がまた良い。
ゾンビ映画を癒しとする著者の感覚には、いまひとつ共感できなかったが。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
中でも恐怖映画からの影響は一連のジョジョ作品からも良くわかると思います。
また、本書は名作恐怖映画のリストとしても満足できるラインナップで、映画方面の教養書としても優秀だと思います。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
ただ、あえて、この中に描かれている映画を読もうとは思わないけど・・・。
荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 (集英社新書)
結局は手当たり次第になってしまう。
でいったい何を見たら良いのだろう。
あまりにも作者熱が強いため拾いきれなかった。