【帯カラーイラスト付】アクション映画、恋愛映画、アニメ……取り上げたジャンルを問わぬ映画作品の数々には、その全てに、まさに荒木飛呂彦流の「サスペンスの法則」が潜んでいる。
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンターテイメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに!
【帯カラーイラスト付】アクション映画、恋愛映画、アニメ……取り上げたジャンルを問わぬ映画作品の数々には、その全てに、まさに荒木飛呂彦流の「サスペンスの法則」が潜んでいる。
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンターテイメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに!
コメント
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
?謎の存在
?主人公に感情移入できること
?設定描写の妙
?ファンタジー性 非日常性
?泣ける
途中から荒木の映画レビューになってた節はあるけど
映画を愛してるし、それが漫画に生かされてるから、ほっくり読めた
見たことない映画も多かったから、これを機に見てみようか
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
見ものは「あとがき」の先生が若かりし頃に作った映画研究ノート。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「倦怠」見てみたい。
ジョジョの好きな人は割とあるある的なことが多いかもしれません。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
緊張感を持って観客を引き続けること=サスペンスと定義している。
なので、恋愛映画でもサスペンスがあり、面白い映画はいっぱいある。
プロフェッショナルの出てくる映画の面白さにもふれている。
私も共感するところ。
職人の動作を見ているだけでも引き込まれる。
この本には素晴らしい映画があふれている。
”
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
サスペンス的な展開に興奮するのはわかる。
映画の何に私は興奮するのだろうか。
見えなさ、人の愛などに感動するのが楽しいのかもしれない。
あとは知らない人の世界を知る、また何かが必ず起きるから面白いのだろう。
監督で映画を観てみよう。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
その結果が、
偏熱狂的な見方になり、
異常な奥行き感をもつ感想になる。
荒木節のコメントや見方が本当におもしろい。
紹介されている映画はどれもおもしろそうに見える。
ただ観てみてしまうとそんなことないのかもしれない。
やはり見えないからこその怖さと同じか。
(以下抜粋。
○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
●よいサスペンス、五つの条件(P.13-16)
1.謎
2.主人公に感情移入できること
3.設定描写の妙
4.ファンタジー性
5.泣ける
○この「勝てばよかろうなのだ!
」ではない男の世界が泣けるんです。
(P.55)
○この人たちは転落していくために生きているのかな(P.112)
○CGなのに「体重を感じられる映像」にも唸りました。
(P.159)
●タイタニック
この映画でもっとも秀逸なのは、
観ていて自分も実際に沈んでいく感覚に陥るところではないでしょうか。
まず、おばあさんの語りで現在から過去に誘い、
ディカプリオが乗り込むシーンを描いて、乗船した感覚を共有する。
そして看板の様子やパーティー・シーンなどを映し、
臨場感を盛り上げます。
さらに船室、船底、エンジンルームを細かくみせて、
見るものに船の全体像が把握できるようにします。
そして船首でディカプリオがケイト・ウインスレットを支え、
飛んでいるような気持ちにさせてくれるあの名シーン。
それらによって、僕らはタイタニック号で
実際に航海しているな気分になるのです。
(P.164-165)
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
熱量のある文章っていいよね、何より映画愛溢れる感じ。
全部観たくなったけど、それにしてもすごいですね。
荒木先生の映画分析ノート読みたい。
トップシークレットって書いてあったからなお読みたい。
ああいう人目につかない努力ができる人なのですね…私なら何でもかんでも公開したくなっちゃいますが。
時代の影響なのか。
ああいうトップシークレットなノート持ってる人は色々魅力的なんだろうなあ。
藤本タツキ先生も映画大好きって言ってたし、映画ってそんなにすごいのか…奇跡…創作の落とし穴…創作に命かけられる人たちの思考は全く理解できないよね。
私ならそういう世界で生きていくのは無理だ。
そう強く感じてしまう…やっぱり偉大な人ってやることなすことでかいよね。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
荒木飛呂彦さんが語る「サスペンス映画」論。
自分がそう面白いと思わなかった作品について
すごくポイントが高かったりして、
一瞬「ええ?」と思うことも結構あるんですが、
荒木さんご自身の視点でがっちり語られて納得します。
映画の「見方」がひとつ加わる感じがする一冊でした。
第3弾も出るのかな?
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
その一端を窺える、ファン垂涎の品と言えるでしょう。
ジョジョラーならば是非とも手に取るべき一冊ですね。
但し、タイトル通り調偏愛な内容に終始しているため、
一般的な映画評論を期待して読むと消化不良を起こします。
この本の主軸として度々登場する「男泣きサスペンス」。
成程、熱い観方ですし理解はできます。
しかし、文言通りに男性独特な感性であるため、
女性の私には全く共感できないどころか、
むしろ、この説明とは真逆の感覚を持っています。
氏の言う「男泣き」の部分は、私には人の愚かさに感じられます。
何度同じ経験をしても学ぶことを知らない、愚かで悲しい生き物=人間。
つまり、その人物のマイナス要素でしか無く、
「仕方ないよな、分かる分かる」とは絶対に思わないという事。
ただ馬鹿なだけに思えて、彼(または彼女)の評価がダダ下がるだけです。
反面、サスペンスを含むエンタテインメントの件は素直に共感できる部分です。
「サスペンス」という表現をここで使うか!
と、驚かされました。
正に、目から鱗が落ちる状態です。
各監督にスポットを当てた評論も、頷けるものばかりで好感度の高い内容です。
それぞれ一時代を築いた監督や俳優たちの説明を読み進めるうち、
いつの間にか荒木飛呂彦という人物像が頭の中に出来上がっている、
不思議体験をさせてくれる本ですね。
可不可併せて☆3つなのでしょうけれど、JOJO加算で☆4つです。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
世間一般で言うサスペンスに限らず、条件を満たせばコメディやCGアニメもサスペンスになる。
著者によるサスペンスの条件とは、以下の通り。
・謎がある
・主人公に感情移入できる
・設定描写に妙がある
・ファンタジー性がある
・泣けるかどうか
7章に分けて映画評が続く。
ジョジョの奇妙な冒険における取り込み方もたまに説明される。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンタテインメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?
映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに。
荒木飛呂彦が理想とする良いサスペンスの条件とは、ストーリーを惹きつける「謎」、主人公に共感出来ること、ストーリーに説得力を与える設定描写の妙、見る者が憧れるファンタジー性、泣けること。
このサスペンスの条件が荒木飛呂彦の認めた映画でどのように演出されているかを、スピルバーグ監督の「ジョーズ」「ジュラシックパーク」、デパルマ監督の「殺しのドレス」、イーストウッド監督の映画や「96時間」や「ヒート」などのサスペンス映画を通して具体的なシーンを引用して説明しているので、漫画家や監督志望の人が読んでも、楽しめる映画本になっています。
このサスペンスの条件が荒木飛呂彦の認めた映画でどのように演出されているかを、スピルバーグ監督の「ジョーズ」「ジュラシックパーク」、デパルマ監督の「殺しのドレス」、イーストウッド監督の映画や「96時間」や「ヒート」などのサスペンス映画を通して具体的なシーンを引用して説明しているので、漫画家や監督志望の人が読んでも、楽しめる映画本になっています。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
あの人の棚を彩る名画達
タイトルに超偏愛とついているが、それほど偏ってはいない。
以外にポピュラーな作品も網羅されている。
このエピソードの元ネタはこの映画、とか このキャラクターはこの映画からなんだなどなど
ファンなら読んでおいて損はない
ただ映画評論として見た場合、やはり町山さんとかには敵わないのは、イタシカタナイ所か
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
そうなの??とりあえず、「殺しのドレス」と「サイコ」は観たい!
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
論と呼ぶ程のものではないし、批評にしては内容をまんま語り過ぎで、そうするだけに見合うものでもない。
が、後半多少巻き返してるかな。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
非日常を見て日常の大切さを知る、とか、とってつけてるようにしか思えない。
そう本気で最初から思ってそうで素晴らしい。
哲学を持っていて、更に研究熱心。
そして、ジョジョで実験的に取り入れて表現し続ける。
。
才能あって努力家で実験屋で、しかも大体成功する神様。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
映画を通じて作者のマンガ制作への試み方なども読み取れます。
ジェイソン・ボーンシリーズはボクも大好きですw
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
ほとんど観たことがない映画ばかりだったの何とも言えませんが…ホラーのと同じように、映画好きな人の感想、くらいなつもりで読むべきものかと。
荒木先生がどういったもののみかたをしているのか、少しだけ垣間見えるかも知れません。
いくつかみてみたい作品が出来ました。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
もっとマニアックな分析、もっとマニアックな作品紹介がされている本かと期待してしまいました。
イーストウッドが1つのジャンルだとする考え方には同意です。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
昼ドラや2時間サスペンスも登場します。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
論と呼ぶ程のものではないし、批評にしては内容をまんま語り過ぎで、そうするだけに見合うものでもない。
が、後半多少巻き返してるかな。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
読んでみると、未体験の映画であっても見たくなってしむから不思議だ。
「96時間」と「ヒート」は見てみたい。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
音楽も大好きだが映画・ドラマも大好きな著者の持論は、
【エンターテイメントの基本は「サスペンス」にある。
】
【ホラー】をキーワードに映画を語った前作に続き、今度は【サスペンス】をキーワードに、著者が薦める映画の解説と【サスペンス】の魅力について語り尽くした、ムーヴィー・エッセー第2弾!
付録に「荒木飛呂彦が選ぶサスペンス映画ランキング」があります。
-------------------------------------------------------------------
タイトルに『超偏愛!
』とあるように、今度は「サスペンス」に偏った【愛】を全開にして、映画を語っていますので、これを読むと観た事がない映画を観たくなる。
(笑)
映画の観方には、何も考えずにただぼうっ、と映画を観る「バカ」の観方、理想化しながら観る「ボケ」の観方、普通の人はそんな観方をしない「パア」の観方、と三種類の観方がありますが、映画を観るだけでなく読み(分析し)、その上で読み解いた作品の背景や制作側の意図等を楽しむ荒木飛呂彦の映画の観方は、まさしく「ボケ」の観方です。
映画はただ観るだけでも楽しいし面白いが、観るだけでなく読んでみると更に楽しくなるし、面白くなる。
荒木飛呂彦の【映画愛】はその事を教えてくれます。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
サスペンス的な展開に興奮するのはわかる。
映画の何に私は興奮するのだろうか。
見えなさ、人の愛などに感動するのが楽しいのかもしれない。
あとは知らない人の世界を知る、また何かが必ず起きるから面白いのだろう。
監督で映画を観てみよう。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「ヒート」や「96時間」のような男泣き映画、ブライアン・デ・パルマ作品に代表されるサスペンス、「タイタニック」再評価など、著者の好みの傾向も垣間見えて面白い。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
わたしの見たことないのがほとんどでしたが、ぼちぼち見てみたいです。
わたしは『ヒート』が見てみたいかな。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
シュレック、サウンドオブサイレンス、フロストVSニクソン、ジェイソンボーン、バタフライエフェクトetc
フジの昼ドラや「家政婦は見た」が好きというのはかなり意外ですね。
というかそんなところまでチェックしているのが凄い。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
フード理論出てきたり、言葉の節々に映画秘法やシネマハスラーの影が見えたので、そういうの好きな人も楽しいと思います。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
その結果が、
偏熱狂的な見方になり、
異常な奥行き感をもつ感想になる。
荒木節のコメントや見方が本当におもしろい。
紹介されている映画はどれもおもしろそうに見える。
ただ観てみてしまうとそんなことないのかもしれない。
やはり見えないからこその怖さと同じか。
(以下抜粋。
○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
●よいサスペンス、五つの条件(P.13-16)
1.謎
2.主人公に感情移入できること
3.設定描写の妙
4.ファンタジー性
5.泣ける
○この「勝てばよかろうなのだ!
」ではない男の世界が泣けるんです。
(P.55)
○この人たちは転落していくために生きているのかな(P.112)
○CGなのに「体重を感じられる映像」にも唸りました。
(P.159)
●タイタニック
この映画でもっとも秀逸なのは、
観ていて自分も実際に沈んでいく感覚に陥るところではないでしょうか。
まず、おばあさんの語りで現在から過去に誘い、
ディカプリオが乗り込むシーンを描いて、乗船した感覚を共有する。
そして看板の様子やパーティー・シーンなどを映し、
臨場感を盛り上げます。
さらに船室、船底、エンジンルームを細かくみせて、
見るものに船の全体像が把握できるようにします。
そして船首でディカプリオがケイト・ウインスレットを支え、
飛んでいるような気持ちにさせてくれるあの名シーン。
それらによって、僕らはタイタニック号で
実際に航海しているな気分になるのです。
(P.164-165)
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
映画を通じて作者のマンガ制作への試み方なども読み取れます。
ジェイソン・ボーンシリーズはボクも大好きですw
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
あの人の棚を彩る名画達
タイトルに超偏愛とついているが、それほど偏ってはいない。
以外にポピュラーな作品も網羅されている。
このエピソードの元ネタはこの映画、とか このキャラクターはこの映画からなんだなどなど
ファンなら読んでおいて損はない
ただ映画評論として見た場合、やはり町山さんとかには敵わないのは、イタシカタナイ所か
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
何が面白いとかココにグッときたとかいう氏独特の感性が分かる。
週刊連載でここまで映画を見ているところが岸辺露伴先生並の凄さ。
面白さのポイントを分析して自分風に消化しているのは勉強になります。
あと好きな映画をこんなに熱く語ってくれる人はなかなかいないのでそれだけでも大満足。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
先生は、面白い作品とは何だ?というところから、考えを始めています。
「まず気がついたのは、好きだとか嫌いだとか、流行っているとか流行っていない、あるいは世間から受け入れられているだとか評価されていないだとか、そういった要素と『面白い』とは関係ない、ということです。
『面白い』ものには、そうした時代の価値観には左右されない、不変の法則があるに違いないと考察しました。
」(p.12)
そして、面白さにはサスペンスが必要だとも述べています。
「この『人間心理を計算して、ドキドキさせるべく、ひとつひとつの要素を積み上げる作業』こそ、サスペンスの真髄といってもいい」(p.19)
本書を読んでいると、先生がいかに計算して漫画を描いているかがわかってきます。
読み終えた後、今までより「ジョジョ」を楽しめるのではないでしょうか?!
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「この映画のここが面白い!
」と刺さるポイントを読んでいるだけで、ああジョジョっぽいなあと思わせる。
ジョジョの創作論ともいえる。
観てみたい映画が増えた。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
よいサスペンス5つの条件
?謎
謎のあるところにサスペンスは生まれる。
逆に言えば、サスペンスを構築するためには、ストーリーの中に何らかの謎が絶対必要
謎とは人間心理の核にある好奇心や興味の究極の形。
だからきちんと人間と向き合わないと、サスペンスは生まれない
人というのは、お金持ちでも、モテていても、自分が幸福だと言い切れる人でも、何かしらの不安を抱えて生きている。
いつかは病気になるかも知れないし、ひとりぼっちで孤独になるかも知れない。
この先どうなるんだろう、というサスペンスの中を生きている。
この現実世界の不安を癒してくれるのが、われわれを現実とは別の胸騒ぎに誘う、サスペンス映画に他ならない
?主人公に感情移入できる
?設定描写
みんなが知っているけど深いところまで知らない世界
?ファンタジー性
日常でありながら非日常の世界。
隣の世界
?泣ける
サスペンスとしてよくできている作品では、ストーリーは起承転転転転転転とずっとエスカレートしていく。
この構成だと、話がシンプルかつ力強くなる
ひとつのシーンにひとつのことだけを描かない。
ひとつのサスペンスの中で、ふたつ3つのことを同時に描くということをスピルバーグはやっている
スピルバーグは、キャラクター描写とストーリー描写を分けずに、ひとつのシーンを描く。
物語の中に全てを詰め込んで緩い部分がないから、観る者は気を抜けず、サスペンスが持続していく
重要なのは「微妙に」ということ。
全てが逸脱しているとただのファンタジーになってしまって、「これは別世界の話だな」と観る者に緊張感を与えない。
あくまでも日常のリアリティに土台があって、そこからちょっとずれていくことで、観る者を引き込む優れたサスペンスになる
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
その一端を窺える、ファン垂涎の品と言えるでしょう。
ジョジョラーならば是非とも手に取るべき一冊ですね。
但し、タイトル通り調偏愛な内容に終始しているため、
一般的な映画評論を期待して読むと消化不良を起こします。
この本の主軸として度々登場する「男泣きサスペンス」。
成程、熱い観方ですし理解はできます。
しかし、文言通りに男性独特な感性であるため、
女性の私には全く共感できないどころか、
むしろ、この説明とは真逆の感覚を持っています。
氏の言う「男泣き」の部分は、私には人の愚かさに感じられます。
何度同じ経験をしても学ぶことを知らない、愚かで悲しい生き物=人間。
つまり、その人物のマイナス要素でしか無く、
「仕方ないよな、分かる分かる」とは絶対に思わないという事。
ただ馬鹿なだけに思えて、彼(または彼女)の評価がダダ下がるだけです。
反面、サスペンスを含むエンタテインメントの件は素直に共感できる部分です。
「サスペンス」という表現をここで使うか!
と、驚かされました。
正に、目から鱗が落ちる状態です。
各監督にスポットを当てた評論も、頷けるものばかりで好感度の高い内容です。
それぞれ一時代を築いた監督や俳優たちの説明を読み進めるうち、
いつの間にか荒木飛呂彦という人物像が頭の中に出来上がっている、
不思議体験をさせてくれる本ですね。
可不可併せて☆3つなのでしょうけれど、JOJO加算で☆4つです。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
昼ドラや2時間サスペンスも登場します。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
ホラー映画の時もそうだったが、独特の視点なので勉強になった。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
アクション映画、恋愛映画、アニメ…取り上げたジャンルを問わぬ映画作品の数々には、その全てに、まさに荒木飛呂彦流の「サスペンスの鉄則」が潜んでいる。
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンターテイメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?
映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに。
[ 目次 ]
第1章 ベストオブベストは『ヒート』と『96時間』
第2章 名作の条件とは「男が泣けること」
第3章 サスペンスの巨匠たちのテクニック
第4章 情事・エロチックサスペンス
第5章 イーストウッドはジャンルだ
第6章 この映画、軽く見るなよ!
第7章 名作には都市伝説が必要だ
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
漫画家が映画を語るという点で言えば、これ以上ないくらいに分析的。
『ジュラシックパーク』のカット割りの話など、漫画家ならではの視点が盛り込まれている。
前作、『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』が好評だったので、「期待に応えて!
」ということなのか、荒木飛呂彦の映画本が出るのはファンとしては嬉しい限り。
今回はサスペンス映画を中心に、荒木飛呂彦が影響を受けた映画を語り尽くしている。
週刊少年ジャンプという日本文化最大のメインストリームで、黄金期にカルト的な漫画で長期連載をしたという一点だけでも伝説的な漫画家の、かなり真面目な映画についての持論が述べられている。
個人的には、巻末にある荒木飛呂彦の映画研究ノートの写真!
が一番の見所だった。
荒木飛呂彦がかなり分析的な作家だというのは、『死刑執行中脱獄進行中』のあとがきで短編の分類をしたときから感じていたことだったけれども、やはりそのルーツは映画研究にあったのかと納得してしまった。
しかも、映画研究ノートを見ると、かなり本格的なので驚く。
そういうわけで、荒木飛呂彦が作品論や創作論を語れば、それはもう面白くないはずがないわけだ。
この本でも、「面白い」ということについて突き詰めて考える作者の仮説、サスペンスこそが面白さの源泉になるという論については、確かにそうだと思える部分が多々あった。
荒木飛呂彦は週刊連載していたときから、かなり映画に影響を受けているということを隠そうとしない漫画家だった。
というのも、ジョジョにも「あ、これは『激突!
』のオマージュね(運命の車輪)」とか「あ、これは『スピード』のオマージュね(ハイウェイ・スター)」みたいなシーンが登場するからだ。
でも、それは週間連載というハードなスケジュールのなかで、アイデアを出すという部分では仕方がないと思うし、そのままというわけではなく、ジョジョ風にアレンジして楽しませるという工夫もあった。
そこが単に展開をパクった漫画との決定的な差だったと思う。
作品の、どこが面白いのか、どこがキモなのかをちゃんと語れるところに、ただの映画好きとは一線を画す、クリエイターならではの視点がある。
この本の読み方としては、そういう荒木飛呂彦の作品論や創作論を楽しむという面の他に、映画評としても自分が好きな映画と対比してみるという楽しみ方がある。
荒木飛呂彦のサスペンス映画ランキングの中で、『96時間』が3位にランクインしているのは、僕もこの映画が大好きなので嬉しい。
また、本文の中での映画評では、イーストウッドの映画は題名だけ観たら観る気がしないけれども、観たら「すごいものを観た!
」と圧倒される……というくだりがあって、最近『ミリオンダラー・ベイビー』を観てそう感じた僕は激しく同意してしまった。
逆に、「え?」と思ったのは、ポランスキーを『ナインズゲート』を観て評価したというところ。
結構珍しいと思う。
基本、荒木飛呂彦の作風に沿って、採り上げられている映画は「サスペンス要素のある映画」で統一されているので、恋愛映画やSF映画は少ない。
また、前作の『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』でもそうだったように日本映画もほとんどない。
この辺りは、荒木飛呂彦の音楽の好みが洋楽一辺倒だったように、日本映画を観る気があまりしないのかな~と。
でも、この調子で色んなジャンルを語ってほしいので、温存しているという可能性もあるような気がする。
格調高い作風の映画と違ってサスペンスの面白さを真正面から論じ、軽く観られがちなものにそうではないという視点を提供してくれる、という意味ではかなり質の高い映画評だと思う。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
気になる映画が盛り沢山。
震えるぞハート!
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
映画の分析やスピルバーグ監督のどこがすごいいという分析とか読んでいて面白かった。
荒木先生のマンガ制作の裏話などが書かれていて面白かった。
この本を読んで「サウンド・オブ・サイレンス」と「96時間」を観てみたいと思った。
荒木先生が「家政婦は見た」や「真珠夫人」、「牡丹と薔薇」など作品を観ていると書いてあったのが意外だった。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
サスペンス要素をもった映画の具体的な紹介が多く掲載されていて、それはもちろん心躍るのだけど、やはりまえがきの、サスペンスの定義が圧巻。
タイトルの超偏愛、というほどに偏、ではないかと思ったが、偏愛こそ最高の愛だと勝手に思い込んだ。
そして不安こそが荒木作品の(特に敵ボスが持っている)魅力であると再確認。
とはいえ、ジョジョに関係なく面白いし、前作のようにホラーにビビることもなく、みなさんに安心な本。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
過去にホラーをテーマに上梓されているとのことですが、今回のテーマはサスペンス。
でも、タイトルにはサスペンスのサの字もないですね。
何か事情でもあるのか?
「男泣きサスペンス」「C・イーストウッドはジャンルだ」などと、畳み掛けてくれます。
少し歳も近いこともあり、1970年代から2000年以前は、私も観たタイトルが頻出して楽しいです。
また、近年もさすがによく見られており研究されており勉強になりました。
図書館で借りました。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
荒木氏の説く『サスペンスの鉄則』は荒木氏の解説を読んでいると「なるほどなぁ」と思ってしまい、荒木氏の映画への真摯さが窺えます。
年齢不詳の漫画家と聞いてまず゙最初に思い浮かぶのは荒木飛呂彦氏で、彼独特の『映画論』をまとめたのが本書です。
荒木氏の映画論は他にもありますが、僕が最初に読んだ荒木映画論は本書になります。
やはり、荒木氏もそうですが、漫画家で映画が好きだという人は手塚治虫に始まって藤子不二雄の二人も言うに及ばず、映画から沢山のイマジーションを得て、それを自らの作品に生かしております。
荒木氏も無論、その一人で、彼の代名詞である大ヒットマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズにも、彼が映画の内容をノートに記すまで徹底的に分析した成果がふんだんに盛り込まれていることを本書を読んで知って、『なるほどなぁ』と読み終えた後に思ってしまいました。
ここに取り上げられている映画はアクション映画、恋愛映画、アニメ…とジャンルを問わないものでありますが、この中にあるものは荒木氏の「サスペンスの鉄則」が潜んでいるというのです。
しかし、僕はここで紹介されている映画のほとんどを見たことがなく、本書の中で熱く語られている映画の内容を『そう!
』とヒザを打って読むことができなかったというのが唯一残念なことです。
『ヒート』『大脱走』などの臨場感あふれる場面や、『ボーン・アイデンティティー』などのシリーズもの。
更には『シュレック』などのCG映画についても鋭く解説がなされておりました。
たとえ該当する映画を見ていなくても、映画について熱く語っている人間の語り口というのはとても好きで、あぁ、これだったら見てみようかなと思うには十分なものでございました。
僕はここまで映画を真摯に見ていたわけでは正直なかったので、その意味でも、とても刺激を受けました。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
荒木飛呂彦さんが語る「サスペンス映画」論。
自分がそう面白いと思わなかった作品について
すごくポイントが高かったりして、
一瞬「ええ?」と思うことも結構あるんですが、
荒木さんご自身の視点でがっちり語られて納得します。
映画の「見方」がひとつ加わる感じがする一冊でした。
第3弾も出るのかな?
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「96時間」がお勧めだったので、レンタルしてみよう。
未見で興味を持てたのが、ダイアン・レインの「運命の女」、
「倦怠」そしてTVシリーズの「デクスター」。
Jボーンシリーズを好き!
と言っていたりして(私も好きだが)、
通な匂いを出させないで純粋な映画のお勧め本としてよく出来てました。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
そうなの??とりあえず、「殺しのドレス」と「サイコ」は観たい!
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
緊張感を持って観客を引き続けること=サスペンスと定義している。
なので、恋愛映画でもサスペンスがあり、面白い映画はいっぱいある。
プロフェッショナルの出てくる映画の面白さにもふれている。
私も共感するところ。
職人の動作を見ているだけでも引き込まれる。
この本には素晴らしい映画があふれている。
”
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
もっとマニアックな分析、もっとマニアックな作品紹介がされている本かと期待してしまいました。
イーストウッドが1つのジャンルだとする考え方には同意です。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
世間一般で言うサスペンスに限らず、条件を満たせばコメディやCGアニメもサスペンスになる。
著者によるサスペンスの条件とは、以下の通り。
・謎がある
・主人公に感情移入できる
・設定描写に妙がある
・ファンタジー性がある
・泣けるかどうか
7章に分けて映画評が続く。
ジョジョの奇妙な冒険における取り込み方もたまに説明される。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンタテインメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?
映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに。
荒木飛呂彦が理想とする良いサスペンスの条件とは、ストーリーを惹きつける「謎」、主人公に共感出来ること、ストーリーに説得力を与える設定描写の妙、見る者が憧れるファンタジー性、泣けること。
このサスペンスの条件が荒木飛呂彦の認めた映画でどのように演出されているかを、スピルバーグ監督の「ジョーズ」「ジュラシックパーク」、デパルマ監督の「殺しのドレス」、イーストウッド監督の映画や「96時間」や「ヒート」などのサスペンス映画を通して具体的なシーンを引用して説明しているので、漫画家や監督志望の人が読んでも、楽しめる映画本になっています。
このサスペンスの条件が荒木飛呂彦の認めた映画でどのように演出されているかを、スピルバーグ監督の「ジョーズ」「ジュラシックパーク」、デパルマ監督の「殺しのドレス」、イーストウッド監督の映画や「96時間」や「ヒート」などのサスペンス映画を通して具体的なシーンを引用して説明しているので、漫画家や監督志望の人が読んでも、楽しめる映画本になっています。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
映画が見たくなった。
わかりやすい語り口ながら、独特の切り口で映画評を行っている。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
熱量のある文章っていいよね、何より映画愛溢れる感じ。
全部観たくなったけど、それにしてもすごいですね。
荒木先生の映画分析ノート読みたい。
トップシークレットって書いてあったからなお読みたい。
ああいう人目につかない努力ができる人なのですね…私なら何でもかんでも公開したくなっちゃいますが。
時代の影響なのか。
ああいうトップシークレットなノート持ってる人は色々魅力的なんだろうなあ。
藤本タツキ先生も映画大好きって言ってたし、映画ってそんなにすごいのか…奇跡…創作の落とし穴…創作に命かけられる人たちの思考は全く理解できないよね。
私ならそういう世界で生きていくのは無理だ。
そう強く感じてしまう…やっぱり偉大な人ってやることなすことでかいよね。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
面白いものを作る人が、どんな作品を『面白い』と感じるのか、ということがたっぷりわかる本です。
『何か映画が見たいけど、特に指針がない』というときにすごく役に立ちそう。
映画が見たくなります。
映画の話をしているはずなのに、ジョジョのキャラクターのことを話されているような気持ちになる不思議。
ずっとわからなかった部分、もやもやしていた部分が、映画について話されている文章を通して『ああ、そういうことを伝えたかったのか』となんとなく掴めた、ような気になりました。
しかし、『男の世界』ってやつは、私にはどうにも、頭でわかっても心では理解できない類のもののようです。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
ほとんど観たことがない映画ばかりだったの何とも言えませんが…ホラーのと同じように、映画好きな人の感想、くらいなつもりで読むべきものかと。
荒木先生がどういったもののみかたをしているのか、少しだけ垣間見えるかも知れません。
いくつかみてみたい作品が出来ました。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
非日常を見て日常の大切さを知る、とか、とってつけてるようにしか思えない。
そう本気で最初から思ってそうで素晴らしい。
哲学を持っていて、更に研究熱心。
そして、ジョジョで実験的に取り入れて表現し続ける。
。
才能あって努力家で実験屋で、しかも大体成功する神様。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
?謎の存在
?主人公に感情移入できること
?設定描写の妙
?ファンタジー性 非日常性
?泣ける
途中から荒木の映画レビューになってた節はあるけど
映画を愛してるし、それが漫画に生かされてるから、ほっくり読めた
見たことない映画も多かったから、これを機に見てみようか
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「倦怠」見てみたい。
ジョジョの好きな人は割とあるある的なことが多いかもしれません。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
見ものは「あとがき」の先生が若かりし頃に作った映画研究ノート。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
とは言え、ベストの2作は見た記憶がないので見てみないといけない。
サスペンスの名作は泣ける要素が必要ということなので、マイケル・マン監督作もチャレンジしないと。
ジュラシック・パークをこれほど好意的に取り上げることも珍しいだろう。
そして何より、クリント・イーストウッド。
荒木さんが渡米して、対談した記事を読んだことがあるが、好きなんだね。
でも、確かに物語性がある俳優。
最近の監督作もなかなかいけるしね。
しかし、ベスト20は試してみたいところ。
とは言え、映画館行かないし、レンタルもしないし、wowowとかそんなところ待ちかな。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
漫画家での視点で記載されている点が、どのようなことが面白いと思うのかと関連していて良い
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
私はホラーは好きではないけれど、何度も頷き、「あっ!
これ観てみたい」と思わせられた。
巻末に作品一覧があり、読者に共感を求めているであろう著者の配慮がうれしい。
「男泣きサスペンス」で大いに泣こうではないか。
同い年のせいなのか、私も好きな作品が多数挙げられていたのはうれしい限り、「市民ケーン」は出てこなかったのが残念。
しかし、「面白いってどういうこと?」を追求するがために、映画を研究しているという姿勢がすごい。
JOJOは全く知らないが、著者に対する興味が出た。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
フード理論出てきたり、言葉の節々に映画秘法やシネマハスラーの影が見えたので、そういうの好きな人も楽しいと思います。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
ホラー映画の時もそうだったが、独特の視点なので勉強になった。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「倦怠」見てみたい。
ジョジョの好きな人は割とあるある的なことが多いかもしれません。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
わたしの見たことないのがほとんどでしたが、ぼちぼち見てみたいです。
わたしは『ヒート』が見てみたいかな。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
読んでみると、未体験の映画であっても見たくなってしむから不思議だ。
「96時間」と「ヒート」は見てみたい。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
世間一般で言うサスペンスに限らず、条件を満たせばコメディやCGアニメもサスペンスになる。
著者によるサスペンスの条件とは、以下の通り。
・謎がある
・主人公に感情移入できる
・設定描写に妙がある
・ファンタジー性がある
・泣けるかどうか
7章に分けて映画評が続く。
ジョジョの奇妙な冒険における取り込み方もたまに説明される。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
その結果が、
偏熱狂的な見方になり、
異常な奥行き感をもつ感想になる。
荒木節のコメントや見方が本当におもしろい。
紹介されている映画はどれもおもしろそうに見える。
ただ観てみてしまうとそんなことないのかもしれない。
やはり見えないからこその怖さと同じか。
(以下抜粋。
○:完全抜粋、●:簡略抜粋)
●よいサスペンス、五つの条件(P.13-16)
1.謎
2.主人公に感情移入できること
3.設定描写の妙
4.ファンタジー性
5.泣ける
○この「勝てばよかろうなのだ!
」ではない男の世界が泣けるんです。
(P.55)
○この人たちは転落していくために生きているのかな(P.112)
○CGなのに「体重を感じられる映像」にも唸りました。
(P.159)
●タイタニック
この映画でもっとも秀逸なのは、
観ていて自分も実際に沈んでいく感覚に陥るところではないでしょうか。
まず、おばあさんの語りで現在から過去に誘い、
ディカプリオが乗り込むシーンを描いて、乗船した感覚を共有する。
そして看板の様子やパーティー・シーンなどを映し、
臨場感を盛り上げます。
さらに船室、船底、エンジンルームを細かくみせて、
見るものに船の全体像が把握できるようにします。
そして船首でディカプリオがケイト・ウインスレットを支え、
飛んでいるような気持ちにさせてくれるあの名シーン。
それらによって、僕らはタイタニック号で
実際に航海しているな気分になるのです。
(P.164-165)
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
もっとマニアックな分析、もっとマニアックな作品紹介がされている本かと期待してしまいました。
イーストウッドが1つのジャンルだとする考え方には同意です。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンタテインメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?
映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに。
荒木飛呂彦が理想とする良いサスペンスの条件とは、ストーリーを惹きつける「謎」、主人公に共感出来ること、ストーリーに説得力を与える設定描写の妙、見る者が憧れるファンタジー性、泣けること。
このサスペンスの条件が荒木飛呂彦の認めた映画でどのように演出されているかを、スピルバーグ監督の「ジョーズ」「ジュラシックパーク」、デパルマ監督の「殺しのドレス」、イーストウッド監督の映画や「96時間」や「ヒート」などのサスペンス映画を通して具体的なシーンを引用して説明しているので、漫画家や監督志望の人が読んでも、楽しめる映画本になっています。
このサスペンスの条件が荒木飛呂彦の認めた映画でどのように演出されているかを、スピルバーグ監督の「ジョーズ」「ジュラシックパーク」、デパルマ監督の「殺しのドレス」、イーストウッド監督の映画や「96時間」や「ヒート」などのサスペンス映画を通して具体的なシーンを引用して説明しているので、漫画家や監督志望の人が読んでも、楽しめる映画本になっています。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
論と呼ぶ程のものではないし、批評にしては内容をまんま語り過ぎで、そうするだけに見合うものでもない。
が、後半多少巻き返してるかな。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
先生は、面白い作品とは何だ?というところから、考えを始めています。
「まず気がついたのは、好きだとか嫌いだとか、流行っているとか流行っていない、あるいは世間から受け入れられているだとか評価されていないだとか、そういった要素と『面白い』とは関係ない、ということです。
『面白い』ものには、そうした時代の価値観には左右されない、不変の法則があるに違いないと考察しました。
」(p.12)
そして、面白さにはサスペンスが必要だとも述べています。
「この『人間心理を計算して、ドキドキさせるべく、ひとつひとつの要素を積み上げる作業』こそ、サスペンスの真髄といってもいい」(p.19)
本書を読んでいると、先生がいかに計算して漫画を描いているかがわかってきます。
読み終えた後、今までより「ジョジョ」を楽しめるのではないでしょうか?!
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
ほとんど観たことがない映画ばかりだったの何とも言えませんが…ホラーのと同じように、映画好きな人の感想、くらいなつもりで読むべきものかと。
荒木先生がどういったもののみかたをしているのか、少しだけ垣間見えるかも知れません。
いくつかみてみたい作品が出来ました。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
面白いものを作る人が、どんな作品を『面白い』と感じるのか、ということがたっぷりわかる本です。
『何か映画が見たいけど、特に指針がない』というときにすごく役に立ちそう。
映画が見たくなります。
映画の話をしているはずなのに、ジョジョのキャラクターのことを話されているような気持ちになる不思議。
ずっとわからなかった部分、もやもやしていた部分が、映画について話されている文章を通して『ああ、そういうことを伝えたかったのか』となんとなく掴めた、ような気になりました。
しかし、『男の世界』ってやつは、私にはどうにも、頭でわかっても心では理解できない類のもののようです。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
映画を通じて作者のマンガ制作への試み方なども読み取れます。
ジェイソン・ボーンシリーズはボクも大好きですw
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「96時間」がお勧めだったので、レンタルしてみよう。
未見で興味を持てたのが、ダイアン・レインの「運命の女」、
「倦怠」そしてTVシリーズの「デクスター」。
Jボーンシリーズを好き!
と言っていたりして(私も好きだが)、
通な匂いを出させないで純粋な映画のお勧め本としてよく出来てました。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
見ものは「あとがき」の先生が若かりし頃に作った映画研究ノート。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
漫画家での視点で記載されている点が、どのようなことが面白いと思うのかと関連していて良い
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
映画の分析やスピルバーグ監督のどこがすごいいという分析とか読んでいて面白かった。
荒木先生のマンガ制作の裏話などが書かれていて面白かった。
この本を読んで「サウンド・オブ・サイレンス」と「96時間」を観てみたいと思った。
荒木先生が「家政婦は見た」や「真珠夫人」、「牡丹と薔薇」など作品を観ていると書いてあったのが意外だった。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「ヒート」や「96時間」のような男泣き映画、ブライアン・デ・パルマ作品に代表されるサスペンス、「タイタニック」再評価など、著者の好みの傾向も垣間見えて面白い。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
サスペンス的な展開に興奮するのはわかる。
映画の何に私は興奮するのだろうか。
見えなさ、人の愛などに感動するのが楽しいのかもしれない。
あとは知らない人の世界を知る、また何かが必ず起きるから面白いのだろう。
監督で映画を観てみよう。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
シュレック、サウンドオブサイレンス、フロストVSニクソン、ジェイソンボーン、バタフライエフェクトetc
フジの昼ドラや「家政婦は見た」が好きというのはかなり意外ですね。
というかそんなところまでチェックしているのが凄い。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
その一端を窺える、ファン垂涎の品と言えるでしょう。
ジョジョラーならば是非とも手に取るべき一冊ですね。
但し、タイトル通り調偏愛な内容に終始しているため、
一般的な映画評論を期待して読むと消化不良を起こします。
この本の主軸として度々登場する「男泣きサスペンス」。
成程、熱い観方ですし理解はできます。
しかし、文言通りに男性独特な感性であるため、
女性の私には全く共感できないどころか、
むしろ、この説明とは真逆の感覚を持っています。
氏の言う「男泣き」の部分は、私には人の愚かさに感じられます。
何度同じ経験をしても学ぶことを知らない、愚かで悲しい生き物=人間。
つまり、その人物のマイナス要素でしか無く、
「仕方ないよな、分かる分かる」とは絶対に思わないという事。
ただ馬鹿なだけに思えて、彼(または彼女)の評価がダダ下がるだけです。
反面、サスペンスを含むエンタテインメントの件は素直に共感できる部分です。
「サスペンス」という表現をここで使うか!
と、驚かされました。
正に、目から鱗が落ちる状態です。
各監督にスポットを当てた評論も、頷けるものばかりで好感度の高い内容です。
それぞれ一時代を築いた監督や俳優たちの説明を読み進めるうち、
いつの間にか荒木飛呂彦という人物像が頭の中に出来上がっている、
不思議体験をさせてくれる本ですね。
可不可併せて☆3つなのでしょうけれど、JOJO加算で☆4つです。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
私はホラーは好きではないけれど、何度も頷き、「あっ!
これ観てみたい」と思わせられた。
巻末に作品一覧があり、読者に共感を求めているであろう著者の配慮がうれしい。
「男泣きサスペンス」で大いに泣こうではないか。
同い年のせいなのか、私も好きな作品が多数挙げられていたのはうれしい限り、「市民ケーン」は出てこなかったのが残念。
しかし、「面白いってどういうこと?」を追求するがために、映画を研究しているという姿勢がすごい。
JOJOは全く知らないが、著者に対する興味が出た。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
過去にホラーをテーマに上梓されているとのことですが、今回のテーマはサスペンス。
でも、タイトルにはサスペンスのサの字もないですね。
何か事情でもあるのか?
「男泣きサスペンス」「C・イーストウッドはジャンルだ」などと、畳み掛けてくれます。
少し歳も近いこともあり、1970年代から2000年以前は、私も観たタイトルが頻出して楽しいです。
また、近年もさすがによく見られており研究されており勉強になりました。
図書館で借りました。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
「この映画のここが面白い!
」と刺さるポイントを読んでいるだけで、ああジョジョっぽいなあと思わせる。
ジョジョの創作論ともいえる。
観てみたい映画が増えた。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
サスペンス要素をもった映画の具体的な紹介が多く掲載されていて、それはもちろん心躍るのだけど、やはりまえがきの、サスペンスの定義が圧巻。
タイトルの超偏愛、というほどに偏、ではないかと思ったが、偏愛こそ最高の愛だと勝手に思い込んだ。
そして不安こそが荒木作品の(特に敵ボスが持っている)魅力であると再確認。
とはいえ、ジョジョに関係なく面白いし、前作のようにホラーにビビることもなく、みなさんに安心な本。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
アクション映画、恋愛映画、アニメ…取り上げたジャンルを問わぬ映画作品の数々には、その全てに、まさに荒木飛呂彦流の「サスペンスの鉄則」が潜んでいる。
本書は、その一つひとつを徹底的に分析し、作品をまったく新しい視点から捉え直した映画論であり、エンターテイメント論である。
『ジョジョの奇妙な冒険』を描かせたとも言える、荒木飛呂彦独特の創作術とは?
映画の大胆な分析を通じて、その秘密が明らかに。
[ 目次 ]
第1章 ベストオブベストは『ヒート』と『96時間』
第2章 名作の条件とは「男が泣けること」
第3章 サスペンスの巨匠たちのテクニック
第4章 情事・エロチックサスペンス
第5章 イーストウッドはジャンルだ
第6章 この映画、軽く見るなよ!
第7章 名作には都市伝説が必要だ
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
漫画家が映画を語るという点で言えば、これ以上ないくらいに分析的。
『ジュラシックパーク』のカット割りの話など、漫画家ならではの視点が盛り込まれている。
前作、『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』が好評だったので、「期待に応えて!
」ということなのか、荒木飛呂彦の映画本が出るのはファンとしては嬉しい限り。
今回はサスペンス映画を中心に、荒木飛呂彦が影響を受けた映画を語り尽くしている。
週刊少年ジャンプという日本文化最大のメインストリームで、黄金期にカルト的な漫画で長期連載をしたという一点だけでも伝説的な漫画家の、かなり真面目な映画についての持論が述べられている。
個人的には、巻末にある荒木飛呂彦の映画研究ノートの写真!
が一番の見所だった。
荒木飛呂彦がかなり分析的な作家だというのは、『死刑執行中脱獄進行中』のあとがきで短編の分類をしたときから感じていたことだったけれども、やはりそのルーツは映画研究にあったのかと納得してしまった。
しかも、映画研究ノートを見ると、かなり本格的なので驚く。
そういうわけで、荒木飛呂彦が作品論や創作論を語れば、それはもう面白くないはずがないわけだ。
この本でも、「面白い」ということについて突き詰めて考える作者の仮説、サスペンスこそが面白さの源泉になるという論については、確かにそうだと思える部分が多々あった。
荒木飛呂彦は週刊連載していたときから、かなり映画に影響を受けているということを隠そうとしない漫画家だった。
というのも、ジョジョにも「あ、これは『激突!
』のオマージュね(運命の車輪)」とか「あ、これは『スピード』のオマージュね(ハイウェイ・スター)」みたいなシーンが登場するからだ。
でも、それは週間連載というハードなスケジュールのなかで、アイデアを出すという部分では仕方がないと思うし、そのままというわけではなく、ジョジョ風にアレンジして楽しませるという工夫もあった。
そこが単に展開をパクった漫画との決定的な差だったと思う。
作品の、どこが面白いのか、どこがキモなのかをちゃんと語れるところに、ただの映画好きとは一線を画す、クリエイターならではの視点がある。
この本の読み方としては、そういう荒木飛呂彦の作品論や創作論を楽しむという面の他に、映画評としても自分が好きな映画と対比してみるという楽しみ方がある。
荒木飛呂彦のサスペンス映画ランキングの中で、『96時間』が3位にランクインしているのは、僕もこの映画が大好きなので嬉しい。
また、本文の中での映画評では、イーストウッドの映画は題名だけ観たら観る気がしないけれども、観たら「すごいものを観た!
」と圧倒される……というくだりがあって、最近『ミリオンダラー・ベイビー』を観てそう感じた僕は激しく同意してしまった。
逆に、「え?」と思ったのは、ポランスキーを『ナインズゲート』を観て評価したというところ。
結構珍しいと思う。
基本、荒木飛呂彦の作風に沿って、採り上げられている映画は「サスペンス要素のある映画」で統一されているので、恋愛映画やSF映画は少ない。
また、前作の『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論』でもそうだったように日本映画もほとんどない。
この辺りは、荒木飛呂彦の音楽の好みが洋楽一辺倒だったように、日本映画を観る気があまりしないのかな~と。
でも、この調子で色んなジャンルを語ってほしいので、温存しているという可能性もあるような気がする。
格調高い作風の映画と違ってサスペンスの面白さを真正面から論じ、軽く観られがちなものにそうではないという視点を提供してくれる、という意味ではかなり質の高い映画評だと思う。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
あの人の棚を彩る名画達
タイトルに超偏愛とついているが、それほど偏ってはいない。
以外にポピュラーな作品も網羅されている。
このエピソードの元ネタはこの映画、とか このキャラクターはこの映画からなんだなどなど
ファンなら読んでおいて損はない
ただ映画評論として見た場合、やはり町山さんとかには敵わないのは、イタシカタナイ所か
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
荒木飛呂彦さんが語る「サスペンス映画」論。
自分がそう面白いと思わなかった作品について
すごくポイントが高かったりして、
一瞬「ええ?」と思うことも結構あるんですが、
荒木さんご自身の視点でがっちり語られて納得します。
映画の「見方」がひとつ加わる感じがする一冊でした。
第3弾も出るのかな?
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
映画が見たくなった。
わかりやすい語り口ながら、独特の切り口で映画評を行っている。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
昼ドラや2時間サスペンスも登場します。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
非日常を見て日常の大切さを知る、とか、とってつけてるようにしか思えない。
そう本気で最初から思ってそうで素晴らしい。
哲学を持っていて、更に研究熱心。
そして、ジョジョで実験的に取り入れて表現し続ける。
。
才能あって努力家で実験屋で、しかも大体成功する神様。
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
気になる映画が盛り沢山。
震えるぞハート!
荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)
よいサスペンス5つの条件
?謎
謎のあるところにサスペンスは生まれる。
逆に言えば、サスペンスを構築するためには、ストーリーの中に何らかの謎が絶対必要
謎とは人間心理の核にある好奇心や興味の究極の形。
だからきちんと人間と向き合わないと、サスペンスは生まれない
人というのは、お金持ちでも、モテていても、自分が幸福だと言い切れる人でも、何かしらの不安を抱えて生きている。
いつかは病気になるかも知れないし、ひとりぼっちで孤独になるかも知れない。
この先どうなるんだろう、というサスペンスの中を生きている。
この現実世界の不安を癒してくれるのが、われわれを現実とは別の胸騒ぎに誘う、サスペンス映画に他ならない
?主人公に感情移入できる
?設定描写
みんなが知っているけど深いところまで知らない世界
?ファンタジー性
日常でありながら非日常の世界。
隣の世界
?泣ける
サスペンスとしてよくできている作品では、ストーリーは起承転転転転転転とずっとエスカレートしていく。
この構成だと、話がシンプルかつ力強くなる
ひとつのシーンにひとつのことだけを描かない。
ひとつのサスペンスの中で、ふたつ3つのことを同時に描くということをスピルバーグはやっている
スピルバーグは、キャラクター描写とストーリー描写を分けずに、ひとつのシーンを描く。
物語の中に全てを詰め込んで緩い部分がないから、観る者は気を抜けず、サスペンスが持続していく
重要なのは「微妙に」ということ。
全てが逸脱しているとただのファンタジーになってしまって、「これは別世界の話だな」と観る者に緊張感を与えない。
あくまでも日常のリアリティに土台があって、そこからちょっとずれていくことで、観る者を引き込む優れたサスペンスになる