【帯カラーイラスト付】全く人気が衰えることなく長期連載が続く『ジョジョの奇妙な冒険』の作者、荒木飛呂彦。
「漫画は最強の『総合芸術』」と言い切る彼が、これまで明かすことの無かった漫画の描き方、その秘密を、作品を題材にしながら披瀝する!
絵を描く際に必要な「美の黄金比」やキャラクター造型に必須の「身上調査書」、ヘミングウェイに学んだストーリー作りなど、具体的な方法論からその漫画術を明らかに!
本書は、現役の漫画家である著者が自らの手の内を明かす、最初で最後の本である。
【目次】はじめに/第一章導入の描き方/第二章押さえておきたい漫画の「基本四大構造」/第三章キャラクターの作り方/第四章ストーリーの作り方/第五章絵がすべてを表現する/第六章漫画の「世界観」とは何か/第七章すべての要素は「テーマ」につながる/実践編その1漫画ができるまで――アイディア、ネーム、コマ割りの方法/実践編その2短編の描き方――「富豪村」(『岸部露伴は動かない』)を例に/おわりに
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荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木先生独特の発想がどのようにして生まれてくるのか、その発想を生み出すためのほかの作品への分析法など、本当にためになりまくりな本でした!
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
しかし、改めて俯瞰しても、やっていることは王道だよなぁと思う。
起承転結を踏まえたストーリー構成、現地取材をしっかりした世界観の構築、それを支える数年にわたる地道な技術訓練。
才能だけではけっして売れっ子になることはできないという厳しいというか当たり前の現実が身にしみる。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
締め切りを過ぎると心理的にも肉体的にも次第に追い込まれ、ようやく脱稿して翌週の打ち合わせへ臨むころには身も心もヘトヘト・・。
これでは、よい漫画を描き続けることはできないでしょう。
そもそも、こうした取材はおろか、アイディアを得るために様々な映画を観たり本を読んだりする、そんな時間すらなければ、漫画家としてすぐに枯渇してしまいます。
ですから、最も基本的なことですが、締め切りを守ること、そのために一定のリズムで漫画を描き続けることは何よりも大切だということを、ここにあえて記しておきます。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
何気ない一コマ、ちょっとしたセリフ、角度、ポーズ…それぞれに意味があり、面白い物語を面白く見せるための様々な工夫と努力が込められているのを、先生の作品を例に非常に丁寧に解説されていて、漫画家を目指す人でなくても先生の作品を始め「少年マンガ」を十二分に楽しめるようになる読本の様な一冊。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
マンガだけでなく創作全般で役に立ちそう。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジャンルが違っても創作をするものは読むべき一冊。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
これは漫画家を目指す人なら必須、漫画好きも読んだほうがいい素晴らしい本。
いやわかってはいたけれども、ここまで漫画が計算されて作られいるなんて知ると漫画をまた違った目線で読むことができる。
とりあえず、荒木先生の漫画を片っ端からもう一読み直したくなった。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
迷ったときに戻ってこられる地図。
いろいろな大事な要素が詰まって漫画ができるんだなぁと知ることができた。
好きな漫画を違った視点からもう一度読み直してみたいと思った。
荒木先生のまだ先へ先へ進もうという思いもみられて、これからもますます荒木先生の漫画が楽しみになりました。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
いちいち今まで食べたパンの枚数を覚えているか?
ジョジョの奇妙な物語の作者
荒木先生が描いた
漫画の描き方。
ジョジョの奇妙な物語という
漫画は、
荒木先生の
“探究心”
が産んだ
産物だということ。
いやはや、
漫画のみならず、
人生についての大事な
フレームワーク
が学べる良書であると思いました。
自分にとってやりたいことはなんだろうか?
そんなことを考えさせられました
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
しかも私のような素人が読んでもわかりやすい。
漫画家ではない人でも、プロとしての仕事への向き合いかたなど、参考になると思う。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦のファンが作品制作の背景を知るのに役立つ本。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョは知っているが読んだことはない。
バクマンを読んだ直後にこの本を読んだこともあり、漫画ってこんなにも考えられ練り上げられて描かれているんだと改めて驚いた。
大ヒットする王道漫画も読んではみるが、あまり入り込めない作品の方が多いと感じる方なので、この本が伝える描き方以外で描いた良い作品はたくさんあるとは思う。
でもこの本はこれまで読んだ漫画などを振り返り、著者が示すたくさんのポイントに当てはまる当てはまらないを分析してみたり、自分にとって面白い作品は何に惹きつけられたんだろうと考えるきっかけになった。
読んでよかったと思う。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョは読んでないけど、王道の少年漫画にこだわって描いているというのはイメージと違った。
もっと斜に構えていると思った。
いやジョジョ読んでないけど。
そこここにためになる話はあったけど、「学問に王道なし」ってことだと思う。
漫画の世界も大変だなぁと。
大変なことがあっても自分の好きなことを楽しくやろうって生きていくしかないんだね。
私の好きな漫画、描きたい漫画って何だろうと相対的に考えるきっかけになりそう。
まだまだだなー。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
漫画の描き方って、自分の仕事の進め方とも通じるところがあると思いました。
荒木が他の作品について言及しているのをあまり見たことがなかったら、その辺りも面白かったです
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジャンプという雑誌が求める約束事をいい意味で漫画のプラスのエネルギーにしているんだな、と思わせる内容でした。
作品の様々な要素についてよく考えていることも伝わってきて、やはりこういう人だから、売れるのだな、と納得の一冊でした。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
キャラクター、世界観、ストーリー、テーマの4つの基本要素を絵で表現するのが漫画。
キャラクターは、一発でわかるかつ読者が共感できるのがよい。
そのためにはキャラの身上書を作る。
世界観は、作者が浸りたい世界観を構築し、そこに読者もどっぷりと浸れるのがよい。
きちんとリサーチしないとボロが出る。
ストーリーは、常に主人公はプラス(前向き)な状況に変化していることが重要。
テーマはキャラ、世界観、ストーリーをつなぐもので何が作者の哲学かが濃厚に出せなければ、継続はできない。
売れると思うからではダメである。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
これはいいわあ。
絵の描き方ではない、漫画の描き方。
先生が何を意識し、どうやって作品を作っているののか、その方法論まで描いてある。
惜しむらくは、この倍くらい内容が欲しいな。
あと、もちろんん先生の漫画は王道ではあるが、普遍ではなく若干の痛さが否め無いところもまたいいのだ。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ストーリーの考え方、キャラクターの作り方などのフレームワークがたくさん紹介されております。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
しかし、絵が下手なのであきらめた。
ストーリーもよく妄想していたが、全部何かの作品と似ている。
つくづく漫画家ってすごいも思う。
いろんな漫画、小説、映画を見れば見るほど、新しいストーリーは出てこない・・・。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
自身の成功、失敗の経験を土台に人に
どうすれば人に支持される漫画を描けるのかという
考え方が示されていた。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦が「漫画の王道」を説く本。
当方長年のジョジョファンだが自分で漫画を書きはしないが、この本は非常に興味深く読んだ。
以前小説家の友人が「本物は出し惜しみをしない」と言っていたがその定義でいうと荒木氏はまさに本物、漫画の4要素やデッサンのポイントや自分が心がけている「編集者にウンと言わせる」工夫など惜しげもなく披露していると感じる。
多分彼の仕事場に「漫画を教えてくださいッ!
」と飛び込んだら(仕事がなければ)一日中漫画の書き方を教えてくれるんじゃないかな…?彼が自分の漫画を「異作ではなく王道」というのは面白いが、他の漫画にない要素・特徴を持つことが王道、と考えればまさに王道ど真ん中の作品、と言えるのか。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジャンルはなんであれ、極まった方々の考え方は万事に通じるように思う。
漫画にとどまらない「王道」の歩き方を教えてくれる一冊。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
おもしろい漫画はおもしろいと感じ取れるようにできあがっている。
たった一枚、たった一コマの中に、どれだけの思惑が描き込まれているのだろう。
綿密に練りこまれた思惑が、平面のはずの漫画に立体感を感じさせ、
絵と文字という目に見えるものの裏側に、目に見えない感情を感じさせる。
そんな魔法みたいな話を、手品の種明かしをしてくれる。
(以下抜粋)
○厳しい編集者から様々指摘され続けても心が折れなかったのは、
「自分はこういう漫画を描きたい」という明確な目標があり、
『映画術』のような「地図」のおあけげで、
その目標に到達するための、自分なりの道筋が見えていたからです。
(P.7)
○最初の一ページをめくらせろ!
(P.22)
○読者が自分では理解できないけれど、ちょっと覗いてみたいと思う動機、
たとえば、「女の子の髪を集めたい」「下着を集めたい」というようなものもあるでしょう。
漫画家を目指すのであれば、こういう「動機リスト」を作っておくことをお薦めします。
(P.63)
○身上調査書(P.74-75)
○強さや憧れる部分と同時にその人物の弱さを描くことで、
キャラクターに「立体感」が出てきます。
(P.82)
○主人公は「常にプラス」(P.113)
○では、「下手でも売れる」漫画の絵は「上手なのに売れない」漫画の絵と何が違うのか。
その秘密は、作者が誰かすぐわかる、ということです。
(P.155)
○漫画を描き始めてからしばらく経つと、「最近、なんか全然ダメだな」という時期が必ず来ます。
それでも、多少悩んでも、とにかく書き続ければ突破できるものです。
そもそも、描いていなければ、悩むということすら起こりません。
(P.177)
○最も基本的なことですが、締切りを守ること、
そのために一定のリズムで漫画を描き続けることは何よりも大切だということを、
ここにあえて記しておきます。
(P.211)
○ただ「おもしろいな」と思っても、その場でメモをとりません。
後になって「何をおもしろいと思ったんだっけ」と忘れしまうこともしょっちゅうありますが、
忘れるようなものはたいしておもしろくない、と考えているのでそれほど気にしません。
(P.227)
○ネームの描き方には日本の漫画と欧米の漫画の決定的な違いあると思っています。
欧米の漫画のネームでは「いい構図の絵」が重要視されたコマ割りで、
キャラクターが何をしたか、ということだけをひたすら描いていきます。
それに対し、日本の漫画のネームは、
キャラクターの心の動きや表情を細かく描いていきます。
(P.240)
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
漫画を描く目的は何か、それを決して見失わないようにしてください。
ラップのように韻を踏んでいる台詞 「5W1Hの基本」「他人とは違う自分ならではの個性」「同時に複数の狙いを描く」「漫画全体の予告」という、最初の1ページに必要な要素がすべて入っており、「この作品に何か意見を言ってくる編集者は逆におかしい」というぐらいのグレードに仕上げた、当時の自分にとってのベストの出来だったと思います。
漫画は最強の「総合芸術」「基本四大構造」?キャラクター?ストーリー?世界観?テーマ
スペクタクル【spectacle】
1 壮観。
壮大な見世物。
2 映画・演劇で、大群衆や大がかりな仕掛けを見せ場にするもの。
「―巨編」
蟲師 ギンコ スピリチュアルな存在の雰囲気とムード 孤独のグルメ 食べること自体がストーリーの基本である「起承転結」にもなっているのです。
井之頭五郎には「ひとりで食事を楽しむ」という一貫した哲学がある 井之頭五郎が敢えて没個性のサラリーマン風に描かれている一方で、食事は徹底的にリアルです 既に「悟空」という完成されたキャラクターがいるのですから、二番煎じでは新鮮味がありません 「どんどん強くなりたい」という、シンプルかつ男の子なら誰もが思う非常にわかりやすいもの 『少年ジャンプ』の三大原則が「友情・努力・勝利」であるように ただ「正しいこと」だけをストレートに描いていると、如何にも偽善的で嫌らしくなることもありますから、主人公の弱点や欠点、或いは人間的な欲望も加味していくことが必要です。
内側に醜いものを抱えている 大きなカタルシスを得る 人間の生々しい感情 論理的、法律的に許されない 星飛雄馬と花形満 それに対するアンチ 善と悪のコントラストが鮮明になります 「黄金の風」ブチャラティ はみ出し者同士の集まり 戦うときはそれぞれが孤独 究極のスーパーヒーローは、イエス・キリストのような人物です。
クリント・イーストウッド グラン・トリノ 空条承太郎 リンダ・ハミルトンのようなマッチョな女性 身上しんじょう調査書は「秘伝のたれ」ディテールをきちんとリアルに出せれば 知性をひけらかす嫌らしい部分を出すとか、或いはもっとスマートな賢さを表現するとか、様々な選択肢が出てくることになるでしょう。
キャラクター造形がマンネリ化 「オインゴ」と「ボインゴ」兄弟のように、韻を踏むのもひとつの方法です。
承太郎の「動機」を描いたページ。
心の底の「優しさ」が表れる 因みに承太郎という名前は、「継承する」というイメージと「ジョジョ」の語感を合わせて作りました。
『キャリー』で、自分の嗜好がヒット作とは違うところにあることには気付いていました。
その時その時で作ったエピソードからなるストーリーによってリニューアルしているのです。
やはり常に新しいエピソードを加えることで、両さんをアップデートしているからだと言えるでしょう。
キャラクターとストーリーが融合 常に「起承転結」から考える、それがストーリー作りの鉄則です。
主人公は「常にプラス 」弱いからこその狡猾さや怖さがある キック・アス ヒット・ガール これではただのプラスマイナスゼロでしかなく、観ていて感動できません。
結局ゼロで終わるのでは、観ている方としては「だから何?」ということになってしまいます。
伏線ふくせん 読者が読みたいのはサクセス・ストーリーであって、主人公が困難に立ち向かいながら、どんどん「上がって」いくところなのです。
リアリティを追求していて、芸術的には確かに素晴らしいものの、観客の立場からすれば単純に「そこは観たくないんだよな」と沈んだ気持ちになってしまいます。
哲学的に言えば、マイナスも一周してプラスになるのだと言えるでしょう。
キャラクターと設定がきちんとできていれば、「後は、よろしくね」という感じです。
表現はヘミングウェイに学べ!
『殺し屋』という短編小説 この小説は、ひたすらセリフだけで情景描写をしてストーリーが進んでいくのですが、それでいてキャラクターや世界観をきちんと表現できている、「こういう風に書けばいいんだ」というお手本だと言えるでしょう。
モハメド・アヴドゥル タロットカード 『七人の侍』運命を予告「テーマ」を読者に示す 岸辺露伴が蜘蛛の内臓をカッターでほじくって苦しみ方を観察したように、やはり漫画にはリアリティを追求しなければいけない部分があるのです。
水と油のように相対するリアル化とシンボル化ですが、ふたつを同時にやることは可能です。
それをまさに体現しているのが、鳥山明先生の絵でしょう。
波紋とスタンドは超能力の可視化 一枚絵の素晴らしさは、永遠の一瞬とも呼ぶべき、本来儚い一瞬が絵の具の粒子に永遠に封じ込められていることです。
絵を一枚描いただけで、人の一生や人生観など様々なものが凝縮される、本当にすごい。
リサーチをしっかりやるほど世界観も自信を持ってきちんと描けるのですから、手抜きは禁物なのです。
AKIRA 超克ちょうこく 人間賛歌 ルーツ 差別問題 黒人たちの家族の物語 自分と違う意見に興味を持つ 反応できるアンテナ コマ割りはリズムに乗って 文章でも、どこで段落をつけるかは、読み易さや構成など、書く人のセンスで決まってきますが、漫画でも同じことが言えるでしょう。
未開の地に行くための「地図」
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
漫画のカテゴリーだけでなく、様々な分野の人に、人生で迷った時にもオススメする。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
?キャラクター
?ストーリー
?世界観
?テーマ
少年ジャンプの三大原則
?友情
?努力
?勝利
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
アイディアの組み立て方から作画まで、多くの内容がコンパクトにまとめられていて面白い。
ご本人が実感して身につけたことが書いてあるので、そのまま役に立つのはもちろん、既存の作品や世に出た自分の作品を見て、どこが読者をつかんでどこが足りなかったのか、見抜ける能力も才能であり大事なんだろうなというのがわかります。
ここで書かれてる「王道」は基本的には少年漫画のセオリーだけど、プラスにプラスを重ね続けるという物語のあり方は娯楽作品に共通するんじゃないだろうか。
途中で停滞したりプラスマイナスゼロの話って、確かに面白くするのは極めて難しそう。
キャラクターが死ぬところは書きながら泣いてしまうこともあるとか、編集者や読者の感情と真摯に向き合っているところとか、この方の人柄が作品にも表れているんだと感じます。
とにかく、すごく面白かったッ!
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
創作をしている人ならばぜひ見てみるべし。
荒木飛呂彦先生自身はこの本を使って漫画を書いはいけないと書いているが、同時に迷った時の指針になって欲しいという事も書いている。
この本から何を選んで何処に進むのかはあくまで読者次第なのだ。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョのような天才的な視点を持った漫画の作者でさえ緻密にストーリーとキャラクターを構成していることを痛感した。
背後にあるのは徹底的な漫画コンテンツの分析であり、試行錯誤を行う姿勢であり、純粋な漫画への興味である。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
以前読んだ作品を再読。
「荒木飛呂彦の世界」展に足を運んだところ、本書で言及されている「身上調査書」が展示されていて感動した。
「漫画術」と銘打たれた本書は、具体的なテクニックに言及している箇所もあるが、「本書の通りに漫画を描いても成功しない」、「漫画とは、作者の内なる思いを乗せて描かれる総合芸術である」といった意味合いのことが書かれており、理詰めのように見えて最後は情熱がものをいうというところが『ジョジョ』の数々の戦いともリンクしていて面白いなと感じた。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
べつにマンガ家をめざしているわけじゃないんだけど、ひとつの仕事において認められ、プロとして生活していけるようになるためには、多くの努力、工夫、思考があるんだなぁと感心した。
物語、たぶん特に少年マンガの場合は、なんだろうけど、主人公がつらいめにあうマイナスはよくない、あくまで登っていく、プラスの積み重ねでなければならない、とか、著者の経験に裏打ちされた物語論だろう。
本書で語られたことは万人向けのセオリーではなく、あくまで自分の工夫によるものだと著者はいう。
でも、やっぱり長く一線で活躍したプロの話には聞くべき説得力があると思った。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
・キャラクター
動機
・ストーリー
常にプラス
・世界観
浸りたい世界観と徹底リサーチ
・テーマ
人間讃歌
いかに読者の興味を惹くか
リアル化とシンボル化
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
面白い漫画を描くことは誰にでも出来るかもしれない。
けれども、書き続けるためには基礎トレというか、しっかりした土台があってこそなのだなぁとしみじみした。
何よりも驚いたのは「正中線と肘がしっかりしていれば、人体に違和感が無い」ということ。
えっ。
ジョジョ立ちは違和感というか……そうか、アレって違和感じゃないもので出来ていたんだねっていう感想。
使えるものは何でも漫画に取り込む姿勢は見事である。
ジョジョ読み返したくなる。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦という文字に思わず反応した一冊。
小学生の時に読んだジョジョは今も続いていて、当時よりさらに人気がある作家というのもすごいなと(若干アメトークの影響もある気がするが…)。
続く漫画というものは、よく考えて、そしてとても丁寧に作られているのだと知れて感動。
その他にも、作者の漫画論というか漫画観にも納得できる一冊だった。
--------以下抜粋---------
(キャラクター論)
「まっすぐな心を持ち、へこたれるような状況でも明るく乗り越え、正義感があり、友だち思いで、武道の達人。
必殺技は、かめはめ波」これだけで、ドラゴンボールの孫悟空だとわかります。
このシンプルかつ少年漫画の王道を行く完璧なキャラクターと、鳥山明先生の絵があれば、それだけでドラゴンボールという漫画は完成してしまうでしょう。
…「仕事はさぼりがちで、趣味ばかり追い求めているけれど、ストレートな集中力があり一生懸命のめり込む、東京の下町に住むおまわりさん」。
こう書いて、「ああ、両さんだ」とわかるのは、いかに『こち亀』が傑作かという証拠です。
(ストーリー論)
どんどんプラスが積み上がっていく状態を作り出すために、1980年代の少年漫画家達が考えたのが、トーナメント制でした。
トーナメント方式のように、一回戦、二回戦、三回戦……と順々に勝ち上がってきた敵と戦っていくわけですが、最後、頂点に立つまで必ず「上がって」いくことを読者も予想できます。
「キン肉マン」や「ドラゴンボール」が代表的な作品ですが、トーナメント制にすれば、ヒット間違いなし、という手堅いストーリーになるわけです。
ただバブル経済と同じで、「頂点に行ったらどうするか」という問題が予想されるのが、トーナメント制の欠点でした。
(世界観作り論)
僕自身、『ジョジョ』が始まってからは、描く場所には可能な限り足を運んでいます。
第三部の「スターダストクルセイダース」でも、危険な地域を除いて、ゴールとなるエジプトまでの行程となる場所にはすべて取材に行きました。
(アイデア論)
周囲の出来事に素直に反応できるアンテナを持ち続けられるのであれば、「アイデアが尽きる」ということはないはずです。
この「素直に」ということを心がけるようにしてほしいと思います。
「自分が興味があるのはこれだ」と限定して、そこから外れたものを無視するという”自惚れ”は絶対にNGです。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
その開発者の1人が参考になったと言っていたのがこの本。
自分自身「ジョジョ」が大好きで何度も読んだので即購入、即読了。
漫画術、とは書いてあるものの、全てのエンタメ作品に当てはめられる「王道の面白さ」について、ジャンプ漫画だけじゃなく、孤独のグルメやテルマエ・ロマエ等の動画作品も沢山具体例として登場させつつ解説している。
数多ある漫画の中でも群を抜いた唯一性、オリジナリティを持つジョジョシリーズがどんな狙いの元描かれているのかが分かる。
エンタメ作品を楽しむための新しい視点をインプットしてくれる本だと思う。
加えて、面白いものを見出すための思考も得られる。
アニメでも、映画でも、エンタメ作品を愛する人なら一読の価値がある本。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
あのジョジョの作者が、自分の漫画の作り方を公開する。
印象的だったのは、荒木先生は自分を王道の漫画を描いているという意識。
そしてその王道の生み出し方についても考え方の一部に触れることができた。
様々な漫画や劇作の本はあるが、王道ということを意識して書かれたものは少なく、これは多くのクリエイターを目指す人に読んでもらいたいと思った。
また、基本四大構造と呼ばれる、テーマ・ストーリー・世界観・キャラクターという視点は他の作品を分析、創作する際にもきっと役に立つ考え方だろうと思った。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
知っているつもりだったが、ここまで王道を意識して計算して描いていたとは。
。
。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
今まで何も考えずにマンガを読み、面白い面白くないと感覚的に判断していたが、こうした分析しながら読んでみるとまた違った面白さがある。
ただしマンガを純粋に楽しみたいのなら、知らない方が楽しめるだろうなー。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
・
【期待したもの】
・仕事術として吸収できるものがあるかと。
【要約】
・
【ノート】
・特になし。
あくまでも漫画について。
とは言え、サラッと見るだけのつもりが、最後まで斜め読みした。
そこで展開されている思考については興味深かったからだろう。
大塚明夫の声優の本と似たような印象。
こちらの方が先だけど。
・つまり、活躍してる人ってのは、自分の頭で分析して戦略立ててやってるってこと。
【目次】
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
天才肌で頭よりも感覚で漫画を描いてるように
勝手に思っていたのですが
様々な工夫を重ねて書いておられるのだということが
よくわかりました。
しかもその工夫は薄っぺらで打算的なものではなく
一本筋が通った誠実さがあり
荒木さんのことがより好きになりました。
ところどころ解説のためにご自分の作品を載せている
ところがありましたが
解説を読みながら読むとより面白さが際立ち
もう一度読み直してみたくなりました。
漫画家を目指す人はもちろん
荒木さんファンにもオススメの一冊です。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
これは漫画家を目指す人なら必須、漫画好きも読んだほうがいい素晴らしい本。
いやわかってはいたけれども、ここまで漫画が計算されて作られいるなんて知ると漫画をまた違った目線で読むことができる。
とりあえず、荒木先生の漫画を片っ端からもう一読み直したくなった。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジャンルが違っても創作をするものは読むべき一冊。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
しかし、荒木せんせの暴露してくださった企業秘密は、とてもとても当たり前の事ばかり!
いや、漫画を描く上でのひとつの方法というか、荒木せんせの選んだ道筋であって、蜘蛛を描くために蜘蛛をバラして体液を味わう、とか画期的な漫画の描き方が載っているというわけではないのです!
荒木せんせは「地図」と本書を表しました。
なるほど、山で遭難しないための地図。
言い得て妙です。
ただ、きっとこの地図よりもいいルートを開拓する人もいれば、あえて山道を進んだほうがきっと早いに違いない!
と考える人もいる。
実際に「地図」通りに進んでいこうとする人が、登山よりも漫画ではあまりいないのかもしれない。
でも、普通に考えてど素人が適当に「あっちの道の方がいい気がするの~」と山道突き進んだって、遭難する可能性が高いのは一目瞭然。
なるべく遭難しないために、「どう考え、実践し、軌道修正を繰り返したか」をこの本で学ぶべきなのではないかと感じるのです。
なんだか高尚なビジネス書みたいになってきましたが……漫画もある意味ビジネスにちがいない、だって「企業秘密」だし!
そう、ビジネスの本質(?)「ひとを楽しませて対価を得て、自分もなにかで楽しみ対価を払い、循環させる」ということに気付かせてくれたのです!
……本題がずれていきそうですが、まあ、それだけ漫画を描く上で役立ちそうなことも載っているし、ほかにも効きそうな考え方や面白い観点が学べる良書ってことなんです!
ぜひ、荒木せんせを知らない方も読んで見てください!
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦という文字に思わず反応した一冊。
小学生の時に読んだジョジョは今も続いていて、当時よりさらに人気がある作家というのもすごいなと(若干アメトークの影響もある気がするが…)。
続く漫画というものは、よく考えて、そしてとても丁寧に作られているのだと知れて感動。
その他にも、作者の漫画論というか漫画観にも納得できる一冊だった。
--------以下抜粋---------
(キャラクター論)
「まっすぐな心を持ち、へこたれるような状況でも明るく乗り越え、正義感があり、友だち思いで、武道の達人。
必殺技は、かめはめ波」これだけで、ドラゴンボールの孫悟空だとわかります。
このシンプルかつ少年漫画の王道を行く完璧なキャラクターと、鳥山明先生の絵があれば、それだけでドラゴンボールという漫画は完成してしまうでしょう。
…「仕事はさぼりがちで、趣味ばかり追い求めているけれど、ストレートな集中力があり一生懸命のめり込む、東京の下町に住むおまわりさん」。
こう書いて、「ああ、両さんだ」とわかるのは、いかに『こち亀』が傑作かという証拠です。
(ストーリー論)
どんどんプラスが積み上がっていく状態を作り出すために、1980年代の少年漫画家達が考えたのが、トーナメント制でした。
トーナメント方式のように、一回戦、二回戦、三回戦……と順々に勝ち上がってきた敵と戦っていくわけですが、最後、頂点に立つまで必ず「上がって」いくことを読者も予想できます。
「キン肉マン」や「ドラゴンボール」が代表的な作品ですが、トーナメント制にすれば、ヒット間違いなし、という手堅いストーリーになるわけです。
ただバブル経済と同じで、「頂点に行ったらどうするか」という問題が予想されるのが、トーナメント制の欠点でした。
(世界観作り論)
僕自身、『ジョジョ』が始まってからは、描く場所には可能な限り足を運んでいます。
第三部の「スターダストクルセイダース」でも、危険な地域を除いて、ゴールとなるエジプトまでの行程となる場所にはすべて取材に行きました。
(アイデア論)
周囲の出来事に素直に反応できるアンテナを持ち続けられるのであれば、「アイデアが尽きる」ということはないはずです。
この「素直に」ということを心がけるようにしてほしいと思います。
「自分が興味があるのはこれだ」と限定して、そこから外れたものを無視するという”自惚れ”は絶対にNGです。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョのストーリー、アイデアなどの練り方作り方
荒木先生の漫画に対しての情熱と黄金の道
思った以上に漫画や創作物に対してのハウツー本でした
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
・キャラクター
動機
・ストーリー
常にプラス
・世界観
浸りたい世界観と徹底リサーチ
・テーマ
人間讃歌
いかに読者の興味を惹くか
リアル化とシンボル化
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
面白い漫画を描くことは誰にでも出来るかもしれない。
けれども、書き続けるためには基礎トレというか、しっかりした土台があってこそなのだなぁとしみじみした。
何よりも驚いたのは「正中線と肘がしっかりしていれば、人体に違和感が無い」ということ。
えっ。
ジョジョ立ちは違和感というか……そうか、アレって違和感じゃないもので出来ていたんだねっていう感想。
使えるものは何でも漫画に取り込む姿勢は見事である。
ジョジョ読み返したくなる。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
内容的には極めてベーシックなもので、もっと正確に言えば「原理」「原則」を語ったものだろう。
ハウツー本として読めば肩透かしを食うかもしれない。
しかし、物語を作っていく上でどのような心構えを持つべきか、あるいは本職の人間がどのような形でアプローチしているのかを余すことなく知れる良書である。
その意味で、本書の中でも指摘があるように、漫画以外の道にも有用な一冊だろう。
普遍性があり、かつ荒木氏らしい視点での論評もある。
プラスとマイナスの法則などは特にユニークなところだろう。
惜しむらくは紙面に限界があるところだが、それでも新書としては望める最上級の内容だろう。
星五つを付けておきたい。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
何気ない一コマ、ちょっとしたセリフ、角度、ポーズ…それぞれに意味があり、面白い物語を面白く見せるための様々な工夫と努力が込められているのを、先生の作品を例に非常に丁寧に解説されていて、漫画家を目指す人でなくても先生の作品を始め「少年マンガ」を十二分に楽しめるようになる読本の様な一冊。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
漫画を描けるって本当にすごいなと思っていて、本の中でも漫画は最高の「総合芸術」とあったのはとても共感しました。
しかし、全てが感覚的ではなく論理的に作り上げていると知ることができてすごく面白かった。
自分の経験が活かせる仕事が羨ましくて、仕事のために興味があることを見にいけたり体験できたり、話を行きたりできる環境が欲しすぎると思いました。
単純なのでとりあえずここに出てくる漫画全部読もうかな
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ここまで考えているとは!
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
その開発者の1人が参考になったと言っていたのがこの本。
自分自身「ジョジョ」が大好きで何度も読んだので即購入、即読了。
漫画術、とは書いてあるものの、全てのエンタメ作品に当てはめられる「王道の面白さ」について、ジャンプ漫画だけじゃなく、孤独のグルメやテルマエ・ロマエ等の動画作品も沢山具体例として登場させつつ解説している。
数多ある漫画の中でも群を抜いた唯一性、オリジナリティを持つジョジョシリーズがどんな狙いの元描かれているのかが分かる。
エンタメ作品を楽しむための新しい視点をインプットしてくれる本だと思う。
加えて、面白いものを見出すための思考も得られる。
アニメでも、映画でも、エンタメ作品を愛する人なら一読の価値がある本。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
しかし、終着点ではない。
クリエイターは常に挑戦していかなければならない運命。
まさに人生そのもの。
氏のこだわり。
私は、氏の一枚絵に「永遠の一瞬を封じ込める」というが好きだ。
絵に限らず写真でも同じことだと思う。
世界観も封じ込められるはず。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
個人的に参考になった点は以下のところ。
・主人公に読者が感情移入できるように書く(どういう目的を持ってストーリーの中にいるのかを序盤で読者に伝える)
・主人公の動機は読者の共感や興味を得るものにする
・キャラの身上調査書は大事
・キャラクターと設定がきちんとできていれば、キャラは勝手に動く
・説明してはいけない。
表現する
・読者が本を読む最大の動機は「その著者が書く世界観に浸りたい」=世界観の作り込みが大事(細かいところまでリサーチする。
実際に自分が体験するのが良い。
手抜き禁物)
・良い作品を読んだ時は「なぜ良かったのか」を考えるクセをつける
・取材やインプットをする為にも、〆切を守ったり一定のリズムで書き続けることが大切
・一度書いたものは忘れる
・「自分はこれを書くんだ」というテーマをきちんと心に決める
・「売れるテーマ」から考えるのは間違い
・自分が「これだ」と思うテーマならどんな「テーマ」であっても、作者自身の心を打つ「キャラクター」や「ストーリー」にのせていけば、絶対に面白い作品となって読者に受け入れられる。
自分の創作に活かしたいと思います。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ふつう、こういった本は作者の自分語りになるのですが、この本はタイトル通りに漫画の描き方が載っており、荒木先生の真面目な性格がうかがえます。
先生のマンガが、一コマ一コマに意味を込めて描かれていることについて細かな解説が加えられており、読者としてはそこまで深い意味が入ってたのか!
と目から鱗が落ちる記述の連続。
「クリエイターは論理的に作り、読者は感覚的に見る」という言葉を思い出しました。
きっちりと作りこまれているマンガを、いかにもすらすらと出てきたように見せているのも荒木先生のテクニックなのですね。
読んだ後は、既刊を全部読み返したくなるので注意です(笑)
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
たしか、テレビ番組でもやっていたような気がするんだが、マンガの作り方の本である。
マンガに必要な、キャラ、ストーリー、などのポイントを絞って説明されており、小説を書くときにも役に立つ。
キャラを考えるときに、外見だけでなく、キャラの履歴書を作る、と言うところは非常に丁寧に説明されており、すごいと思った。
本当はもっとじっくり読むべきだったんだけど、割と素早く読んでしまったので、ちょっともったいなかったかも。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
この方法を使っても…と書いているが、ここまでできる人なら独自の方法論をすでに見つけているだろう。
あらためて彼はすごいと思える。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
きっとマンガ家目指す人にはかなり参考になるんじゃないかな。
「マイナスがゼロになるだけじゃ面白くない。
常にプラスになることを考える」
という発想は、なるほどなあとうなる。
「キック・アス2」がつまらなかった理由がよくわかった。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
べつにマンガ家をめざしているわけじゃないんだけど、ひとつの仕事において認められ、プロとして生活していけるようになるためには、多くの努力、工夫、思考があるんだなぁと感心した。
物語、たぶん特に少年マンガの場合は、なんだろうけど、主人公がつらいめにあうマイナスはよくない、あくまで登っていく、プラスの積み重ねでなければならない、とか、著者の経験に裏打ちされた物語論だろう。
本書で語られたことは万人向けのセオリーではなく、あくまで自分の工夫によるものだと著者はいう。
でも、やっぱり長く一線で活躍したプロの話には聞くべき説得力があると思った。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
想像以上に本格的な漫画家育成のhow-to本。
中学生くらいの時に夢中になつて読んでたジョジョの世界。
知らず知らずに術中にハマってたのね。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
作品の作り方やテーマの持たせ方と言った部分をかなり具体的に解説している。
面白い。
作者のマンガに対する哲学であるとか、プロ意識の高さなどがよく分かるし、ああこの人は自分の作品が古くならないようにずっと勉強を重ねてるんだ、この人すごい頭よくて人間ができてるひとなんだろうな……とか色々考えさせられる。
そういう意味ではエッセイの一形態と言ってもいいかもしれないが、日常生活のことなどは触れられておらず徹頭徹尾マンガのことだけが書いてあるので、タイトルに違わない内容であった。
その上で、あくまで作者が自分の描いてきた人生のなかで思ってきたことを話す というスタンスなのが好感を持てる。
マンガとはこういうものなんだ!
という批評家めいたスタンスでないのが良い。
実際のマンガ原稿を載せて、このコマはこういう意図で入っている、この演出の意図はこう、などと解説がされている部分もあり、とても質実剛健な内容と感じた。
良い意味で媚びていない。
最初星4つで評価したが、褒めることしか書いていないので1つ足した。
良書。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョの奇妙な冒険と言えば、独特なポーズやセリフなどが有名で感覚的に描かれているようなイメージがあるが、本作を読んで、それらはすべて王道のマンガを目指すための論理的な思考から成るものだと理解できた。
ストーリー作りに大事なことは「常にプラス」などまさに王道的な考え方で面白い。
荒木先生が書いている通り、本作は作品作りのための「地図」として役立つに違いない。
たとえどれほど斬新で邪道な物語を書こうとしても、それは王道な物語を理解していて初めてできることだからだ。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ビジネスにおいて人を惹きつける方法や仕事の流儀について、気付かされるエッセンスが多分に含まれている。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
特に、漫画を構成する基本四大構造(キャラクター、ストーリー、世界観、テーマ)は、「なるほど」と膝を打った。
芸術でもスポーツでも、一流の人はやはり深く考えている。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
しかも私のような素人が読んでもわかりやすい。
漫画家ではない人でも、プロとしての仕事への向き合いかたなど、参考になると思う。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
?キャラクター
?ストーリー
?世界観
?テーマ
少年ジャンプの三大原則
?友情
?努力
?勝利
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
自分が面白いと感じているけど、言葉にできなかった漫画の魅力が、言語化される体験は本当に気持ちがいい。
それって批評の面白さだと思うけど、創作者によって語られる批評ではトップクラスに好き。
自分の感覚と合う。
頭が良くないとジョジョは書けないよなぁとしみじみした。
。
素晴らしい黄金読書体験だった。
。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ストーリーの考え方、キャラクターの作り方などのフレームワークがたくさん紹介されております。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
マンガだけでなく創作全般で役に立ちそう。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
創作をしている人ならばぜひ見てみるべし。
荒木飛呂彦先生自身はこの本を使って漫画を書いはいけないと書いているが、同時に迷った時の指針になって欲しいという事も書いている。
この本から何を選んで何処に進むのかはあくまで読者次第なのだ。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
こーゆーことを考えながら漫画を書いてるのか。
ストーリー一つ取っても、気にしないといけないことがあるんだと勉強になる
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
独自のノウハウをこれでもかこれでもかと開陳してくるので、読んでいて非常に心地が良い。
ただ、自作のネタバレは随所に出てくるので、まったく荒木さんの作品を読んだことない人は、ネタバレを承知の上で読んで欲しいな、とは思う。
まぁ、基本的にこの本は、ジョジョを全巻読んでいるような信者が対象かな、とは思うし、そういう信者であるオイラにはドストライクの内容でした。
なるほど、徐々に出てくる魅力的なキャラはこうやって作られたんだ、と思うと非常に感慨深い。
ファンには諸手を挙げてオススメしますね。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
私はこれから漫画家を目指すわけではないが、漫画の構造が詳しく語られているのは興味深い。
また、成功自慢話だけでなく、失敗例についても冷静に分析されているのが素晴らしい。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
読者側は一消費者として何の苦労もなくページを繰って楽しむだけだけど、送り出す側はここまでいろいろと考えて作ってるんだなあ、と感動すら覚える。
職業は違えど、プロフェッショナルたるものかくあるべし、とたいへん勉強になった。
P166 前後のデッサン、ねじれ、螺旋に関する説明は「ジョジョ立ち」の何たるかがよく分かる。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョのような天才的な視点を持った漫画の作者でさえ緻密にストーリーとキャラクターを構成していることを痛感した。
背後にあるのは徹底的な漫画コンテンツの分析であり、試行錯誤を行う姿勢であり、純粋な漫画への興味である。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
マンガ家には研究者と通じる仕事観がある。
オススメ!
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木先生の作品だけでなく他の漫画も例に挙げながらの説明でとてもわかりやすかった。
ジョジョの人気の根底には「人間讃歌」という揺るぎないテーマがあったんだなぁ。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
と吐き出した一冊。
JoJoを読んでるのにこれを読んでないとか勿体なさすぎ。
とりあえず読め。
読んで「バオー来訪者」を脳内再生しながら読むのだ。
荒木先生の意図と息吹を感じることにより、JoJo全巻読み返す羽目になったらごめんなさい。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
荒木先生独特の発想がどのようにして生まれてくるのか、その発想を生み出すためのほかの作品への分析法など、本当にためになりまくりな本でした!
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
これは漫画だけじゃなくて、小説を書くにも参考になります
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
迷ったときに戻ってこられる地図。
いろいろな大事な要素が詰まって漫画ができるんだなぁと知ることができた。
好きな漫画を違った視点からもう一度読み直してみたいと思った。
荒木先生のまだ先へ先へ進もうという思いもみられて、これからもますます荒木先生の漫画が楽しみになりました。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョが好きで、荒木飛呂彦先生の漫画に対する考え方が知れる本だと思い読んでみました。
漫画家を目指している人でなくても、どうすれば上手くいくかを突き詰めたプロの考え方を学ぶことができる本だと思います。
まずはその道の「王道」を理解した上で、自分なりの道筋を考えていくことが重要であることを学びました。
これからも先生には面白いジョジョ作品を描いてほしいです。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
アイディアの組み立て方から作画まで、多くの内容がコンパクトにまとめられていて面白い。
ご本人が実感して身につけたことが書いてあるので、そのまま役に立つのはもちろん、既存の作品や世に出た自分の作品を見て、どこが読者をつかんでどこが足りなかったのか、見抜ける能力も才能であり大事なんだろうなというのがわかります。
ここで書かれてる「王道」は基本的には少年漫画のセオリーだけど、プラスにプラスを重ね続けるという物語のあり方は娯楽作品に共通するんじゃないだろうか。
途中で停滞したりプラスマイナスゼロの話って、確かに面白くするのは極めて難しそう。
キャラクターが死ぬところは書きながら泣いてしまうこともあるとか、編集者や読者の感情と真摯に向き合っているところとか、この方の人柄が作品にも表れているんだと感じます。
とにかく、すごく面白かったッ!
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
漫画を描く目的は何か、それを決して見失わないようにしてください。
ラップのように韻を踏んでいる台詞 「5W1Hの基本」「他人とは違う自分ならではの個性」「同時に複数の狙いを描く」「漫画全体の予告」という、最初の1ページに必要な要素がすべて入っており、「この作品に何か意見を言ってくる編集者は逆におかしい」というぐらいのグレードに仕上げた、当時の自分にとってのベストの出来だったと思います。
漫画は最強の「総合芸術」「基本四大構造」?キャラクター?ストーリー?世界観?テーマ
スペクタクル【spectacle】
1 壮観。
壮大な見世物。
2 映画・演劇で、大群衆や大がかりな仕掛けを見せ場にするもの。
「―巨編」
蟲師 ギンコ スピリチュアルな存在の雰囲気とムード 孤独のグルメ 食べること自体がストーリーの基本である「起承転結」にもなっているのです。
井之頭五郎には「ひとりで食事を楽しむ」という一貫した哲学がある 井之頭五郎が敢えて没個性のサラリーマン風に描かれている一方で、食事は徹底的にリアルです 既に「悟空」という完成されたキャラクターがいるのですから、二番煎じでは新鮮味がありません 「どんどん強くなりたい」という、シンプルかつ男の子なら誰もが思う非常にわかりやすいもの 『少年ジャンプ』の三大原則が「友情・努力・勝利」であるように ただ「正しいこと」だけをストレートに描いていると、如何にも偽善的で嫌らしくなることもありますから、主人公の弱点や欠点、或いは人間的な欲望も加味していくことが必要です。
内側に醜いものを抱えている 大きなカタルシスを得る 人間の生々しい感情 論理的、法律的に許されない 星飛雄馬と花形満 それに対するアンチ 善と悪のコントラストが鮮明になります 「黄金の風」ブチャラティ はみ出し者同士の集まり 戦うときはそれぞれが孤独 究極のスーパーヒーローは、イエス・キリストのような人物です。
クリント・イーストウッド グラン・トリノ 空条承太郎 リンダ・ハミルトンのようなマッチョな女性 身上しんじょう調査書は「秘伝のたれ」ディテールをきちんとリアルに出せれば 知性をひけらかす嫌らしい部分を出すとか、或いはもっとスマートな賢さを表現するとか、様々な選択肢が出てくることになるでしょう。
キャラクター造形がマンネリ化 「オインゴ」と「ボインゴ」兄弟のように、韻を踏むのもひとつの方法です。
承太郎の「動機」を描いたページ。
心の底の「優しさ」が表れる 因みに承太郎という名前は、「継承する」というイメージと「ジョジョ」の語感を合わせて作りました。
『キャリー』で、自分の嗜好がヒット作とは違うところにあることには気付いていました。
その時その時で作ったエピソードからなるストーリーによってリニューアルしているのです。
やはり常に新しいエピソードを加えることで、両さんをアップデートしているからだと言えるでしょう。
キャラクターとストーリーが融合 常に「起承転結」から考える、それがストーリー作りの鉄則です。
主人公は「常にプラス 」弱いからこその狡猾さや怖さがある キック・アス ヒット・ガール これではただのプラスマイナスゼロでしかなく、観ていて感動できません。
結局ゼロで終わるのでは、観ている方としては「だから何?」ということになってしまいます。
伏線ふくせん 読者が読みたいのはサクセス・ストーリーであって、主人公が困難に立ち向かいながら、どんどん「上がって」いくところなのです。
リアリティを追求していて、芸術的には確かに素晴らしいものの、観客の立場からすれば単純に「そこは観たくないんだよな」と沈んだ気持ちになってしまいます。
哲学的に言えば、マイナスも一周してプラスになるのだと言えるでしょう。
キャラクターと設定がきちんとできていれば、「後は、よろしくね」という感じです。
表現はヘミングウェイに学べ!
『殺し屋』という短編小説 この小説は、ひたすらセリフだけで情景描写をしてストーリーが進んでいくのですが、それでいてキャラクターや世界観をきちんと表現できている、「こういう風に書けばいいんだ」というお手本だと言えるでしょう。
モハメド・アヴドゥル タロットカード 『七人の侍』運命を予告「テーマ」を読者に示す 岸辺露伴が蜘蛛の内臓をカッターでほじくって苦しみ方を観察したように、やはり漫画にはリアリティを追求しなければいけない部分があるのです。
水と油のように相対するリアル化とシンボル化ですが、ふたつを同時にやることは可能です。
それをまさに体現しているのが、鳥山明先生の絵でしょう。
波紋とスタンドは超能力の可視化 一枚絵の素晴らしさは、永遠の一瞬とも呼ぶべき、本来儚い一瞬が絵の具の粒子に永遠に封じ込められていることです。
絵を一枚描いただけで、人の一生や人生観など様々なものが凝縮される、本当にすごい。
リサーチをしっかりやるほど世界観も自信を持ってきちんと描けるのですから、手抜きは禁物なのです。
AKIRA 超克ちょうこく 人間賛歌 ルーツ 差別問題 黒人たちの家族の物語 自分と違う意見に興味を持つ 反応できるアンテナ コマ割りはリズムに乗って 文章でも、どこで段落をつけるかは、読み易さや構成など、書く人のセンスで決まってきますが、漫画でも同じことが言えるでしょう。
未開の地に行くための「地図」
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
しかし、改めて俯瞰しても、やっていることは王道だよなぁと思う。
起承転結を踏まえたストーリー構成、現地取材をしっかりした世界観の構築、それを支える数年にわたる地道な技術訓練。
才能だけではけっして売れっ子になることはできないという厳しいというか当たり前の現実が身にしみる。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
漫画の描き方を丁寧に、尊厳をもって、荒木先生が解説を書いている感じ。
自分がどうしたいか、どの運命に向かってゆくのか、それが大切なのだなあと思う。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
出だしの「王道漫画の書き方について」と言うところで、ん?王道?と思うが、読み進めていくとなるほどなと。
漫画を描こうと思っていない人も、ジョジョが好きな人であれば手に取ってみても。
読んでいるうちにジャンプの著者、編集者のすごい裏側が会間見えるのではないかと楽しい。
【学】
漫画の四大構造
キャラクター
ストーリー
世界観
テーマ
キャラクターの作り方:何をしたい人なのか、動機をしっかり
「キャラクター」と「困難な状況のアイディア」があればストーリーを作っていける
重要なのはキャラクターであってストーリーではない。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョは知っているが読んだことはない。
バクマンを読んだ直後にこの本を読んだこともあり、漫画ってこんなにも考えられ練り上げられて描かれているんだと改めて驚いた。
大ヒットする王道漫画も読んではみるが、あまり入り込めない作品の方が多いと感じる方なので、この本が伝える描き方以外で描いた良い作品はたくさんあるとは思う。
でもこの本はこれまで読んだ漫画などを振り返り、著者が示すたくさんのポイントに当てはまる当てはまらないを分析してみたり、自分にとって面白い作品は何に惹きつけられたんだろうと考えるきっかけになった。
読んでよかったと思う。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
締め切りを過ぎると心理的にも肉体的にも次第に追い込まれ、ようやく脱稿して翌週の打ち合わせへ臨むころには身も心もヘトヘト・・。
これでは、よい漫画を描き続けることはできないでしょう。
そもそも、こうした取材はおろか、アイディアを得るために様々な映画を観たり本を読んだりする、そんな時間すらなければ、漫画家としてすぐに枯渇してしまいます。
ですから、最も基本的なことですが、締め切りを守ること、そのために一定のリズムで漫画を描き続けることは何よりも大切だということを、ここにあえて記しておきます。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
キャラクター、世界観、ストーリー、テーマの4つの基本要素を絵で表現するのが漫画。
キャラクターは、一発でわかるかつ読者が共感できるのがよい。
そのためにはキャラの身上書を作る。
世界観は、作者が浸りたい世界観を構築し、そこに読者もどっぷりと浸れるのがよい。
きちんとリサーチしないとボロが出る。
ストーリーは、常に主人公はプラス(前向き)な状況に変化していることが重要。
テーマはキャラ、世界観、ストーリーをつなぐもので何が作者の哲学かが濃厚に出せなければ、継続はできない。
売れると思うからではダメである。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
いちいち今まで食べたパンの枚数を覚えているか?
ジョジョの奇妙な物語の作者
荒木先生が描いた
漫画の描き方。
ジョジョの奇妙な物語という
漫画は、
荒木先生の
“探究心”
が産んだ
産物だということ。
いやはや、
漫画のみならず、
人生についての大事な
フレームワーク
が学べる良書であると思いました。
自分にとってやりたいことはなんだろうか?
そんなことを考えさせられました
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
ジョジョは読んでないけど、王道の少年漫画にこだわって描いているというのはイメージと違った。
もっと斜に構えていると思った。
いやジョジョ読んでないけど。
そこここにためになる話はあったけど、「学問に王道なし」ってことだと思う。
漫画の世界も大変だなぁと。
大変なことがあっても自分の好きなことを楽しくやろうって生きていくしかないんだね。
私の好きな漫画、描きたい漫画って何だろうと相対的に考えるきっかけになりそう。
まだまだだなー。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
まぁ当たり前に箸にも棒にもかからなかったのですが、この時に漫画家の凄さの片鱗を感じました。
書いてあることは至極王道ですが、それを実践できる人は本当にすごいです。
荒木さんの真面目さと努力が伺える本です。
推しは4部。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
漫画に限らず『すべての物事がしっくりいく』という状態があって、それこそが美しい瞬間だと思います。
仕事でもなんでもそのしっくりいく状態を模索していくのが難しい、、、。
荒木飛呂彦の漫画術 (集英社新書)
漫画の書き方というテーマなのだが、個人的には著者による漫画分析、漫画評論といったものとして読んでいた。
売れてるものから傾向を抽出して、それを自分なりにちょっとアレンジしたりずらしたりして対応していく過程はどの仕事でもやると思うが、一流漫画家によるその考察過程はやはり深いなあと思った。
意識せずにヒットを飛ばす天才もいるだろうが、こういった分析をしながらヒット作を世に出す方もいるってことは、漫画もビジネスだなぁと思うし、考え方とかは普通の人にも参考になると思う。